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同農場はオランダの有機栽培認証SKALとdemeterを取得しているために化学農薬は使わず、アザミウマ、ハダニ対策としてbiopol社のミヤコカブリダニを使用している。堆肥は剪定した葉や植物堆肥を近隣農家からもらったりしている。
商品の8割は顧客直売や圃場に隣接する店舗での販売、2割はレストランやカフェに卸している。生食以外にもジャムやジュースなどを自身で加工。さらに農場カフェの経営、圃場内マーケット開催(ブースを提供して賃料を得る)、近隣農家も含め地域の農場へ案内するグループツアーやブドウケーキ作りワークショップなども行なっている。
現に筆者が訪問したオープンデーにもたくさんの人が訪れ、有料のコーヒーやブドウケーキを楽しんでいたり、個人や会社がブースを設置しているのが見受けられた。
彼らの思いは、天候や労働賃金の面で有利ではないオランダで、数少ないブドウ生産を守り、次世代につなげていくことだ。
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紀平真理子 キヒラマリコ
1985年、愛知県生まれ。2011年、オランダへ移住し、食や農業に関するリサーチ、本誌や馬鈴薯専門誌『ポテカル』への寄稿を開始。2016年、オランダVan Hall Larenstein University of Applied Sciences農村開発コミュニケーション修士卒業。同年10月に帰国し、農業関連記事執筆やイベントコーディネート、海外資材導入コーディネート、研修・トレーニング、その他農業関連事業サポートを行なうmaru communicateを立ち上げる。今年9月、世界の離乳食をテーマにした『FOOD&BABY 世界の赤ちゃんとたべもの』を発行。食の6次産業化プロデューサーレベル3認定、日本政策金融公庫農業経営アドバイザー試験合格。
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