記事閲覧
【今年の市場相場を読む】
主要野菜の輸入動向に注目 タマネギ/ネギ/キャベツ類/レタス類
- 第229回 2015年10月09日
- この記事をPDFで読む
タマネギ
輸入品の直接取引が増加傾向。マイルドタイプには新たな需要
【概況】
東京市場におけるタマネギの入荷は、93年には月1万5000t前後あったが、現在では1万3000t前後で推移している。一方でタマネギの輸入状況を見ると、93年は3万t程度、13年では30万tを超えている。これだけ輸入が増えても入荷量全体では25%もの減少。平均単価もやや高い。タマネギは、最も基幹的な食材である。大口需要者は、やや高くてもむきタマネギを商社から直接手当てするというケースが増えた。
【背景】
93年の東京市場における輸入タマネギの割合はわずか1.5%。それが13年には約5%にまで拡大した。13年のタマネギ輸入量は全体で30万tを超えているのに、東京市場入荷は6600t程度。大口の契約需要者は、やや高くとも直接納入だが、卸売市場では中小の業務筋が他の商品と一緒に買っていく。産地・北海道は国内すべての業務加工需要に対応するつもりはない。タマネギに関しては国産が優れているという付加価値性はない。
【今後の対応】
富良野と佐賀の産地が、どんな形状のタマネギもむける機械をオランダから導入、あるいは計画している。むきタマネギ用の機械はこの30年、じつにさまざまなものを見てきたが、決定版はなかった。これから先も、タマネギの需要自体は減ることはなく、変わらず主要野菜、重要野菜として君臨するだろうが、柔らかくて甘く辛くない「サラダタマネギ」を生鮮感覚で使う料理がほしい。欧米では、このタイプがサンドイッチによく使われている。
会員の方はここからログイン
ランキング
WHAT'S NEW
- 有料会員申し込み受付終了のお知らせ
- (2024/03/05)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2023/07/26)
- 年末年始休業のお知らせ
- (2022/12/23)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2022/07/28)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2021/08/10)