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イベントレポート

ICT農業に関する現地実演会 ロータリーなしの大豆播種作業


さらに付け加えると「ICTはカッコイイ」と飛びつくのも少し気恥ずかしいというのが本音である。どんな道具でも同じだけど、活かせる条件ができ上がっていないと、その能力を発揮できない。その条件が整っていないと金落としにしかならないと常々思ってきた。
GPSの自動操舵を導入すると、疲れてきたときに身体が楽になったり、大豆の播種作業を外周から作業しても真ん中でピッタリ合うようになったり、私自身も導入効果を十分実感している。しかし、GPSなどのICTツールは最後のアイテムだと考えている。それゆえに、実演会のメインにはしたくなかった。
では何を見せるのか。仲間たちと検討してみたが、ICTが活躍する前提となる、大区画に整備された圃場で、輪作体系のなかで、高速で作業をこなせる機械体系こそ、実演したいということになった。
岩見沢は水田が多く、十勝などとは土質が異なり、泥炭に客土している圃場も多い。その客土が粘土を含んでいるので、その土質に合った作業体系を考えなければならない。従来のロータリーに替えて、土を機械の重さで砕くという作業体系を提案していきたいと思っている。作業速度が速くなれば、ICTツールを使って作業を楽に高精度にという野望も抱けるようになるのだから。

理想的な大豆の播種体系

実演を見て、ロータリーなし作業での整地後の状態や、トラクターの自動操舵による播種の精度・スピード・仕上がりの状態を実感して、その後の管理作業がイメージできればうれしいと思う。これらの作業効率化は、労働力不足や面積拡大等の課題解決の糸口になるはずである。
ほかにも、土地改良による圃場区画の拡大や輪作による作業の分散化が必要になると考えている。とくに水田地帯で輪作を考えるとき、乾田直播は有効になってくる。
乾田直播は、水田を畑地化していく水稲の技術である。その畑地化した水田で、水稲を含めたいくつかの畑作物と輪作していくことで、連作障害の回避や土地のリフレッシュが可能になるはずだ。
理想に掲げているのは、自らお金と手間をかけて大きな区画圃場にしたところに、ICTの技術が徐々に導入されることだと思う。この地域の平均区画は0.3~3ha。私はさらに自ら合筆を進めて、平均1.5haまで区画を広げてきた。この先、自分が営農を続けるかどうかに限らず、地域の将来を見据えてそう考えられるか。誰もができることではないが、そう行動できる経営者でいたいと取り組んできた。

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