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【紀平真理子のオランダ通信】
圃場面積90ha、顧客直送ゼロで有機栽培、Weidsicht農場(1)
- 紀平真理子
- 第28回 2015年11月06日
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同農場では90haの圃場で6~12年輪作を採用し、ジャガイモ、スペルト種小麦、ニンジン、タマネギ、ブロッコリー、キャベツ、甜菜、ハーブ類などを生産している。収量はジャガイモ・タマネギ・キャベツは慣行栽培の60~70%、ブロッコリー・ニンジンは慣行の平均程度はあるそうだ。「GM種はもちろん有機栽培用の疫病耐性のある品種もまだあまり信用していない」とのこと。
ブロッコリーは、出荷先の加工会社と品種や出荷量をあらかじめ決定。4~6月に機械で定植後、70~100日で派遣ワーカーにより手摘みで収穫作業を行なう。
タマネギは3月に苗床3cmの深さに幅4.5m、毎時2.5kmでゆっくり播種。畝間には定期的にカルチベーターをかける。9月上旬に圃場で数日間乾燥して収穫。その後8週間ベンチレーションシステムで貯蔵し、11月には2℃で冷蔵する。「タマネギは貯蔵がポイントだ。貯蔵設備への投資コストは1kg当たり週5セント、最も赤字になりやすい作物なので、同じ販売先との長期契約のほうがよい。60%はドイツ・フランス・イギリスに輸出している」。というのもオランダでは納入価格が下がり続け、一方イギリスは品質と納入日に厳しいが毎年納入価格は一定だ。またドイツは市場価格により納入価格は変動するが契約ベースだ。
ブロッコリーは、出荷先の加工会社と品種や出荷量をあらかじめ決定。4~6月に機械で定植後、70~100日で派遣ワーカーにより手摘みで収穫作業を行なう。
タマネギは3月に苗床3cmの深さに幅4.5m、毎時2.5kmでゆっくり播種。畝間には定期的にカルチベーターをかける。9月上旬に圃場で数日間乾燥して収穫。その後8週間ベンチレーションシステムで貯蔵し、11月には2℃で冷蔵する。「タマネギは貯蔵がポイントだ。貯蔵設備への投資コストは1kg当たり週5セント、最も赤字になりやすい作物なので、同じ販売先との長期契約のほうがよい。60%はドイツ・フランス・イギリスに輸出している」。というのもオランダでは納入価格が下がり続け、一方イギリスは品質と納入日に厳しいが毎年納入価格は一定だ。またドイツは市場価格により納入価格は変動するが契約ベースだ。
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紀平真理子 キヒラマリコ
1985年、愛知県生まれ。2011年、オランダへ移住し、食や農業に関するリサーチ、本誌や馬鈴薯専門誌『ポテカル』への寄稿を開始。2016年、オランダVan Hall Larenstein University of Applied Sciences農村開発コミュニケーション修士卒業。同年10月に帰国し、農業関連記事執筆やイベントコーディネート、海外資材導入コーディネート、研修・トレーニング、その他農業関連事業サポートを行なうmaru communicateを立ち上げる。今年9月、世界の離乳食をテーマにした『FOOD&BABY 世界の赤ちゃんとたべもの』を発行。食の6次産業化プロデューサーレベル3認定、日本政策金融公庫農業経営アドバイザー試験合格。
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