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実践講座:したたかな農業を目指す会計学 続・入るを計り出を制す!

第十一章 貸借と損益の活かし方(2)収益性のさらなる見極め方

あの「耕作」氏が農業を語る

仕事ができ、ゴルフが上手。女性にモテるビジネスマン。上司にも部下にも信頼される、課長・島耕作。私は作者の弘兼憲史氏ともども大ファンで、取締役編までは全巻そろえている。時折、無性に読みたくなり、いまでも課長から取締役までを読破するまで、他の読み物を手に取ることなく夢中になる。
なぜ好きか。仕事も恋愛も徐々に老獪(ろうかい)さが増すからである。猛烈型ではないし、結構失敗も早とちりもする。だが、彼は筋を通せるからか、周囲の人間の信頼も厚く、味方も増やしながら困難を乗り切る。その経験を活かし、自らの腕前を上げるところがなんともいいのだ。最初は結構情けない男であったが、紆余曲折しながらも、出世を続ける。出世すればするほど「若気の至り」がめっきり少なくなるので、私が愛読するのは取締役編までとなる。
さて、その島耕作。いまは会長職となり、農業論を打ち立てたと聞いた。「耕(たがやす)」「作(つくる)」の名前に負けず劣らずの農業論には興味津々で、さっそく『島耕作の農業論』を買った。このよもやま話のネタにしない手はないと。しかし、読破いまだ成らず。次回には、読後の感想を述べたいと思っているので、皆さんもぜひ予習しておいてほしい。

資本は循環・回転する

それでは本題の収益性の見極め方を解説していこう。経営を行なうには、資金が必ず必要で、資金なくして経営はできない。経営に資金が投入され、回収される流れを図1に示した。
自己で用意した資金が50万円、1年後に返済する約束で借り入れた資金が50万円、合わせて100万円を経営活動のために調達したと想定しよう。次にその資金を、土地や機械、生産資材等の購入、さらには労賃に当てて運用する。その結果、生産した農産物の販売により60万円が回収される。回収した資金から50万円を約束の返済に使い、10万円が自己資金として蓄積される。回収できなかった40万円の一部は、機械や在庫として資産価値が残る。

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