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実践講座:したたかな農業を目指す会計学 続・入るを計り出を制す!

第十一章 貸借と損益の活かし方(2)収益性のさらなる見極め方


営業収益は、農産物の単価か生産量を高める以外に、増やす方法はない。そして利益増大のためには、生産活動にかかる費用はそれ以下でなければならない。生産資材等の投入量を単位面積当たりで示す農業では、10a当たりの営業収益を見据え、生産財を投下しなければならない。収益に見合わない買い物はするべきではない。行動が伴わないことや言い訳も多いが、私自身も常に言い聞かせながら経営している。この原則のもと、資本回転率から収益性を見極めるべきである。
日本の、いや、日本人のモノづくりや商品管理のノウハウは世界に誇れるものである。農業、農家とて例外に考えることはない。我々が自信を持ち、潜在する力を引き出す。土地や機械などの築いてきた資産と資金を合わせた資本をフル回転すれば、多くの収益をたたき出すことも夢ではない。TPPが妥結した後も、チャンスは、まだまだたくさんあるはずだ。何を作るか、何を売るか、各々の戦略を立てるときに、ぜひ収益性を見極める分析を活かしていこう。

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