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土門「辛」聞

やはりTPPは「闇鍋」のサプライズ 合意内容をチェックしながら今後の動向を探る


──その「農協幹部」とは、誰かい。
和歌山県は6月の全中会長選に候補を送り出して敗れたが、その方かな。それより「全中が農協に理解のある自民党議員と連携して対応した」結果には笑ってしまう。和歌山県農協中央会はミカンの関税撤廃が明らかになって2週間経過しても、なんのコメントも出していない。農協中央会の役割とは、いったいなんなのか。組合員はあきれ果てている。
10月9日付け紀伊民報に和歌山県田辺市の原拓生氏が、「正直どの程度影響が出てくるか分からないが、特に年明けのばんかん類の時季に、今まで以上に安い輸入オレンジが入ってくると、大手スーパーなどで販売スペースが取られてしまう可能性はある気がする」とコメントしていた。まさにそのとおりで、年末年始の最需要期(12~5月)には32%の関税をつけて国産を守ってきた。その関税が撤廃されると、原氏が指摘するように大手スーパーは輸入オレンジの販売に力を入れてくるだろう。
──サクランボは関税撤廃に勝てるかな。
サクランボの8.5%という関税は撤廃しなくても、為替がちょっと円高になれば吸収できてしまう。ただ米国産ダークチェリーが相手なら、国産サクランボとの勝負はついているが、海外から佐藤錦のような品種が登場したら話は違ってくる。最近、佐藤錦に対抗して「レーニアチェリー」という高級品種が登場したという。500円玉ぐらいの大きさで果肉は乳白色、甘みが強い。果皮は国産品のような赤と黄色のグラデーション。国内での販売価格は高いので佐藤錦を打ち負かすまでにはいかないが、将来、増産とコストダウンを図り、低関税というアドバンテージを活かしてくると厄介な相手になる。
──オーストラリアも、サクランボを生産しているね。
こちらは国産との競合はないので影響なし。南半球なので出荷時期は、日本のシーズン外れの冬場。オーストラリア大陸より気候の冷涼なタスマニアで生産している。15年1月に発効した日豪EPA協定で関税はすでに撤廃されている。

【畜産】波風静かな「王国」の行方

──重要品目のなかで最も打撃を受けるのは牛肉という見方があるが。
発効16年後までに9%に削減するが、これは15年1月に発効した日豪EPA協定の内容を上回る。同協定は、38.5%の関税を18年かけて19.5%に下げるものだったが、TPP交渉では一桁台の9%へ一気に削減。それに日豪EPAも追随した。9%というのは、ほぼ無関税に近い。

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