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Opinion

オランダのマネジメント(管理)型ジャガイモシロシストセンチュウ対策


ロケットリーフという緑肥は、抵抗性品種と同じメカニズムでGpにもGrにも作用する。ロケットリーフの根が媒介になってGpやGrのシストが孵化するが、寄生しても根からは栄養分を吸収できずに餓死するため、結果的に圃場のセンチュウ密度が低下することになる。NVWAの規定では、7月15日までに播種することや平方mごとの播種数と草丈などが定められている。
また、キャッチクロップとして4月下旬から約40日間、GpやGrに抵抗性のあるジャガイモを栽培するケースもある。育種会社によると、キャッチクロップとしてジャガイモを使用する場合、4月下旬の早い段階で植え付け、6月までに生育させた後、除草剤で作物を枯らすのだという。この方法は、センチュウ類を引きつけ、作物に寄生したセンチュウ類も一緒に殺すことができる。その際、抵抗性スコアが7以上の品種を使用することが条件になる。もちろん、除草剤のコストや1年間、当該圃場から収入を得られないことを考慮すると、オランダでは有用ではないそうだ。

(5)浸水方法

2011年、Productschap Akkerbouw (農産物委員会)に依頼されたPPO-AGV(応用植物研究所)が圃場でセンチュウ類を死滅させるための浸水試験を行なった。それによると、夏期に16週間、浸水することでGpが99.9%死滅したという。浸水後の排水には生きているGpが確認されなかった。

(6)意思決定支援システム

NemaDecideは、ヴァーヘニンゲン大学やNAK(植物検疫機関)、育種会社、化学薬品会社、農業法人などが共同で作成したセンチュウ類を制御する意思決定支援システム。土壌中のセンチュウ類含有量グラフや品種別感染時予想収量、センチュウ類が混在している場合、品種別、センチュウ含有量別の収量予想グラフ、また専門家から被害を最小限に抑えるアドバイスを受けることができる。
http://www.nemadecide.com/en/characteristics.html

サンプリング強度、
緩衝地帯、再サンプリングの
三本柱で対策を実施中

NAK
Gr抵抗性の品種は全レースに抵抗性を備えたものが8割に達しているが、Gpの場合はまだレース別での抵抗性にとどまっているものが多い。
薫蒸剤に関しても同じようなことがいえる。Grに関してはすでに抵抗性が確立されているものの、Gpはまだ一部に過ぎない。Gpに適用のある薫蒸剤は最大で8割駆除できるが、規制などで近年は使用が減少傾向にある。オランダでの感染圃場の内訳は、Grが10%でGpが84%、両方は6%だ。感染経路は主に機械に付着した土壌による伝染や風媒伝染、未承認の種イモによる伝染が挙げられる。

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