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今年の市場相場を読む

トレンドを作ってみたい野菜類 シシトウ/シュンギク/ナノハナ/カイワレ


シュンギク
ミズナを意識しすぎて減りすぎに。葉だけを摘んで新商品に

【概況】
東京市場のシュンギクは、過去20年で65%もの大幅な入荷減になり、連動して単価は5割高くなっている。10年ほど前から急成長したミズナに消費のパイを奪われたことが最大の減少要因だといわれるが、それにしても減りすぎた。価格高騰がそれを証明する。入荷産地が全国30県以上に上るのも軟弱物にしては異例。東京相場が高いから地場ではなく東京に出すのだ。昨年は前年比で11%も入荷が増えた。

【背景】
業務用需要は年間を通じてあるが、とくに家庭需要がない夏場などは入荷も減ってキロ1500円にもなるという異常現象を生んでいる。夏のシュギクは業務用に任すとして、秋以降のシーズンにもっと家庭需要を発掘すべきである。本来、軟弱野菜は近郊産地のもの。にもかかわらず、東北・北海道からも入荷しているのは、ひたすら高単価になる東京市場用だ。もうそろそろ産地としても、「ミズナに需要を取られた」という固定概念を忘れたい。

【今後の対応】
いま確かに和食ブームが起きている。20年で大幅に減少したとしても、シュンギクは衰退品目ではない。その独特の食味、香りへの支持は変わらない。しかし商品作りに問題がある。かつて江戸時代には、畑に植わっているシュンギク(木立ち)から必要なだけ葉を摘んで使ったという。茎は残っているから、また新しい葉を出すのだ。葉なら柔らかく、しゃぶしゃぶのようにも食べられる。このような葉シュンギクが新たなマーケットとなるはずだ。

ナノハナ
代表的な季節野菜。品種や作型で年間生産出荷体制も

【概況】
東京市場のナノハナがこの20年、数量で2割強減少、単価は1割弱高くなったのはおもしろい。その理由のひとつは、冬から春にかけての季節野菜で、小売店などが季節演出のために総菜での提案も含めて、かなり力を入れるからだ。本場の千葉が数量、シェアを確保しており、2位だった福岡は大きく減らした。千葉はナノハナを県の振興品目として面積拡大や、結束の外部化、量販用の袋入りの開発など熱心だ。

【背景】
野菜消費の多い中国では、空心菜や青梗菜など菜の花系の野菜をよく食べる。もっとも、福岡のおいしい菜やアスパラ菜、ポエム菜などのように、ある程度太く長い。ナノハナの欠点は非常に短い季節性だ。中国のように同種の野菜が周年生産・出荷されるのが望ましい。これらの野菜の特徴は油と相性が良く、緑色が映えること。野菜をしっかり食べたという満足感もある。生産者としてうれしいのは高く買ってくれるか、たくさん食べてくれるか?

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