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イベントレポート

国際シンポジウム 有機食品市場の展開と消費者

国際シンポジウム「有機食品市場の展開と消費者」が9月9日、立教大学で開かれた。ドイツ人と日本人の講師5人による講演とパネルディスカッションが行なわれ、有機農産物の生産者や有機食品の加工・流通関係者、研究者、行政関係者などが聴講した。

高価格の壁を越える
コミュニケーション

初めにドイツ人講師2人からヨーロッパの有機食品市場の調査結果が報告された。

マーケットリサーチ会社、Ecozeptの
ブルクハード・シェア博士
「ヨーロッパでは有機食品市場が伸びており、EU全体で2004年に100億ユーロだった販売額が13年には243億ユーロにまで成長している。顕著な動きとしては、従来型の専門店より新規参入のスーパーマーケットや外食・ケータリング業界での販売額の増加が見られる。また、地域支援型農業(CSA)など地域内で消費される量が多い傾向にある一方、輸出入量も増加している」

カッセル大学有機農業科学研究科
食料農業マーケティング学科長の
ウルリッヒ・ハム博士
「ヨーロッパの人々は有機食品に好意的な態度を示している。しかし、高額なものは買わないという、態度と行動のギャップをどう埋めるべきかを調べてみた。すると、慣行栽培の高額商品に比べ有機食品が必ずしも高いわけではなく、何にお金をかけるかは個人の嗜好の違いによるという結果が出た。ヨーロッパの人々は有機食品について、優れた味、健康への好影響、安全性、環境保全性、動物福祉といったイメージを持っている。ただ、環境保全性や動物福祉などの倫理的な理由に対して支払う金額は限定的だとされる。そのため、なぜ有機食品を買う価値があるのかという伝え方では、化粧品業界が若くきれいな肌をイメージさせて販売しているように、有機食品も消費者に希望を与えるメッセージを発信すると効果がある。そういったコミュニケーションにもっと投資すべきだ」

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