ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

特集

農産物「規格」を考え直す いまこそ民主導への転換を!


続いて麦についてみてみよう。麦では検査規格は外観等級と品質等級という二つの要素から成り立っている。ただ、外観等級は本当に必要だろうか。基本的に麦は粉にして使う。だから実需者から外観等級は求められていないはずだ。実際に実需者の多くは外観等級があることを知らない。
であれば、あくまで粉としての評価だけでいいのではないか。たとえば多収性を持っているのに、「開口粒」という粒に溝が入る特性を持った麦の品種がある。これは、現在の検査規格では外観の問題で等級が落ちるので、普及が進まない。
大豆も同様だ。大豆を煮豆や納豆にするなら別だが、豆腐や味噌にするなら見た目は関係ないのではないか。また、大豆については大粒より中粒の品種の方が収量性はいい。ただ、大粒のほうが見た目がいいので、中粒の品種は普及していかない。
肝心なのは実需者が何を求めているかだ。それを反映していない農産物規格は百害あって一利なしである。        (窪田新之助)

【水稲】
ここでは規格における言葉の定義のみ記しておく。
●整粒=被害粒、死米、未熟粒、異種穀粒、異物を除いた粒。
●被害粒=発芽粒や病害粒など損傷を受けた粒。
●死米=充実していない粉状態の粒。
●着色粒=
粒面の全部かその一部が着色した粒や赤米。ただし、とう精で除かれるか、精米の品質や精米歩合に影響のない程度は除く。
●異種穀粒=
その種類の玄米を除いたほかの穀粒。
●異物=穀粒を除いたほかのもの。

2014年から飼料用米も対象に

農林水産省は2014年産から飼料用のもみと玄米についても農産物検査規格に基づく検査を導入した。飼料用もみと玄米の等級区分は「合格」と「規格外」の2つ。「水分」「被害粒」の混入度合を規定している。

水分については最高限度は食用と同じで、もみ15.5%、玄米16%。被害粒は「発芽粒」「病害粒」「くされ粒」の3つ。これら以外の「虫害粒」「胴割粒」「奇形粒」「砕粒」などは入らない。

整粒や着色粒、未熟粒を判定する必要はない。「形質」の規格項目はない。充実、粒ぞろい、心白、腹白の程度を判定する必要はない。

飼料用もみについては倒伏などで、もみに付着した泥などは異物に含まない。

飼料用もみに混入した玄米は「異物穀粒」ではあるものの、「合格」の判定には含まない。

なお、「規格外」と判定された場合は経営所得安定対策で交付金の対象外となる点は変わらない。

関連記事

powered by weblio