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特集

農産物「規格」を考え直す いまこそ民主導への転換を!


しかし何事も、思い立ったが吉日である。日本の穀物業界よ、いまこそ立ち上がれ。遅くても遅すぎることはない。       (浅川芳裕)

競争力をつけるコメの検査
IT機器活用でスピーディーに
目視鑑定から画像判定への転換は何をもたらすか

今年10月、農協や集荷業者のところに農政局から「農産物検査(お米)に関するアンケート」へのお願いという文書が送られてきた。内容の文面をそのまま記す。
「農産物検査は、コメなどの大量流通する農産物について、現物を確認することなく、効率的な取引を可能とするための仕組みであります。今般、現行のお米の農産物検査について点検を行うために、生産・流通・実需・消費まで全国のあらゆる関係者の皆様から、幅広くご意見をお伺いしたく、アンケートを行うことになりました」
これだけではなんのために農水省がこうしたアンケートを行なっているのかわからないが、アンケートに記された9項目の設問を読んでいくとその狙いが推察できる。そのいくつかを紹介しておこう。
設問「農産物検査を行った米穀の出荷・販売時に、相手先からクレームを受けたことがありますか?また、その主な理由は何ですか?」
設問「農産物検査規格において見直しが必要だと思われる項目はありますか?」
設問「農産物検査は、農産物検査員の目視による鑑定を基本にとしていますが、今後は穀粒判別器の導入をもっと進めるべきだと思いますか?」
設問「着色粒の混入限度(一等の場合0,1%)を定めています。生産者からこの混入限度を緩和・見直すべきだとの声もあります。このことについてどのようにお考えですか?」
設問「農産物検査時(米)に、異種混入を確認し、銘柄の証明を行わなかったことはありましたか? また、そのことについて具体的に対応されたことはありましたか?」

【標準品作りも難しく
検査民営化10年で】

農産物検査が民営化されてから今年でちょうど10年になる。検査登録機関は農協や集荷業者など1603機関にもなり、全国に約1万6000人の農産物検査員がいる。
コメの検査がどのように行なわれているかというと、まず当該年産の収穫が始まる前に農水省からその地区の代表的な銘柄の標準品サンプルが農政局に送られてきて、検査登録機関を集めた査定会が行なわれる。
農産物検査員はこのサンプルを見て一等、二等といった格付けの判断をするための眼を養うことになるのだが、民営化されて10年も経つため、標準品を作れる国営検査時代のベテラン検査官が少なくなってきている。

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