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シリーズ水田農業イノベーション

収穫実演と新たな挑戦―岩手・北海道で開催された検討会の報告―


パネルディスカッションは、ホクレン農業総合研究所、新発田修治氏が座長を務めた。同氏は柳原農場が子実トウモロコシを栽培した当初から有効性に着目し、食品利用を含め研究をしている。
ディスカッションから参加した生産者の道下一記氏(岩見沢市)はトウモロコシ生産に取り組んだきっかけについて、「土壌改良のために就農前から構想していたが、販路が見つかったため、やっと実現した」と話した。ホクレン畜産部自給飼料課の西野一氏は、今年からホクレンが本格的に飼料利用に乗り出し、数千t規模のNon-GMトウモロコシの流通が可能となる見込みで、今後の国際価格との競合も見据えて、コスト削減が重要との考えを示した。
会場からの質疑では、子実トウモロコシ生産に最北端で取り組んでいる木村哲哉氏(士別市)が汎用コンバインの開発状況と販売時期を尋ねた。ヤンマーアグリジャパンの毛利通孝氏から来年よりアタッチメントの販売を開始する見込みと回答し、適合機種等を説明した。
生産者の滝谷陽一氏(岩見沢市)の今後の系統団体や行政の方向性についての質問に対して、ホクレンの西野氏は今後もできる限りの有利販売を提案すると述べ、道庁畜産担当者は「北海道スタイルの濃厚自給飼料として大きな可能性を感じられた」と発言した。
盛り上がったディスカッションは時間の都合で閉会したが、その後の懇親会では、立場を超えた交流が行なわれ、有意義な検討会となった。

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