記事閲覧
【紀平真理子のオランダ通信】
コントラクターの活用、Weidsicht農場(2)
- 紀平真理子
- 第29回 2015年12月02日
- この記事をPDFで読む
「播種機やハーベスターは自分たちでも保有しているよ。でも例えばキャベツ用のハーベスターの費用は約3000ユーロ。80~100ha分作業を行なえば元が取れるが、うちは14haなのでコントラクターに依頼したほうが安い。小麦やトウモロコシ用のハーベスターなんて40万ユーロもする。機械の値段と作業面積を考えて選択しているよ」
Evert氏の子息Erwin氏の友人で圃場整備のための人材派遣会社に勤務しているTim氏は「いまオランダではコントラクター存続の危機に直面している。理由は後継ぎがいない生産者が農地を売って、一生産者当たりの圃場面積が拡大しつづけているから。作業面積が増えると個人で機械を購入して、コントラクターに委託する人が減っていく」。一方で、ジャガイモの選別経験者や、大型機械の運転など実務的な技術や経験のある作業者が減少しているそうだ。
Evert氏の子息Erwin氏の友人で圃場整備のための人材派遣会社に勤務しているTim氏は「いまオランダではコントラクター存続の危機に直面している。理由は後継ぎがいない生産者が農地を売って、一生産者当たりの圃場面積が拡大しつづけているから。作業面積が増えると個人で機械を購入して、コントラクターに委託する人が減っていく」。一方で、ジャガイモの選別経験者や、大型機械の運転など実務的な技術や経験のある作業者が減少しているそうだ。
会員の方はここからログイン
紀平真理子 キヒラマリコ
1985年、愛知県生まれ。2011年、オランダへ移住し、食や農業に関するリサーチ、本誌や馬鈴薯専門誌『ポテカル』への寄稿を開始。2016年、オランダVan Hall Larenstein University of Applied Sciences農村開発コミュニケーション修士卒業。同年10月に帰国し、農業関連記事執筆やイベントコーディネート、海外資材導入コーディネート、研修・トレーニング、その他農業関連事業サポートを行なうmaru communicateを立ち上げる。今年9月、世界の離乳食をテーマにした『FOOD&BABY 世界の赤ちゃんとたべもの』を発行。食の6次産業化プロデューサーレベル3認定、日本政策金融公庫農業経営アドバイザー試験合格。
ランキング
WHAT'S NEW
- 年末年始休業のお知らせ
- (2022/12/23)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2022/07/28)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2021/08/10)
- 年末年始休業のお知らせ
- (2020/12/17)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2020/08/07)
