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紀平真理子のオランダ通信

コントラクターの活用、Weidsicht農場(2)

Evert氏が営むWeidsicht農場では、基本的に子息2人で作業しているが、5~10月の繁忙期に圃場整備や作物の洗浄、パッケージングを含めた作業を農業専門の人材派遣会社を通じ、ポーランドやポルトガルから10人ほど雇用している。キャベツ、小麦、甜菜の収穫はコントラクターに委託。
「播種機やハーベスターは自分たちでも保有しているよ。でも例えばキャベツ用のハーベスターの費用は約3000ユーロ。80~100ha分作業を行なえば元が取れるが、うちは14haなのでコントラクターに依頼したほうが安い。小麦やトウモロコシ用のハーベスターなんて40万ユーロもする。機械の値段と作業面積を考えて選択しているよ」
Evert氏の子息Erwin氏の友人で圃場整備のための人材派遣会社に勤務しているTim氏は「いまオランダではコントラクター存続の危機に直面している。理由は後継ぎがいない生産者が農地を売って、一生産者当たりの圃場面積が拡大しつづけているから。作業面積が増えると個人で機械を購入して、コントラクターに委託する人が減っていく」。一方で、ジャガイモの選別経験者や、大型機械の運転など実務的な技術や経験のある作業者が減少しているそうだ。

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