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トウモロコシのはなし

畜産飼料としてのトウモロコシ


次に付加価値である。安価に大ロットで生産するか、付加価値をつけて高く売るかの二極化はますます進む。そのなかで国産、もしくはNon-GMOであることに価値を見いだすことで、販売価格にもきちんと上乗せできるだろう。
もう1つは、品質である。輸入トウモロコシからつくられる配合飼料は、産地を選べないことが多い。実際、米国で価格高騰した年に南米産が多く使われたが、品種や水分量などの関係で家畜の嗜好性に少なからず影響が出た。産地によって品質や輸送日数がまちまちで、その差がダイレクトに家畜の生産性に響いてくるのだ。品質で特記したいのはカビ毒だが、これは別稿に譲りたい。

Non-GMトウモロコシの
活用事例

(株)大地を守る会
生産部生産課 畜産水産チーム
都丸 昌紀 氏

事業戦略部 広報・国際チーム
鷲尾 早紀 氏

─現在の取り組みを教えてください。
都丸:弊社では、輸入飼料に頼ることなく、畜産用穀物飼料をできる限り国産化し、自給しようという取り組みを行なってきました。やむを得ず海外産の物を使う場合も、GMO(遺伝子組換え)ではなくNon-GMO(遺伝子組み換えでない)にし、お客様に安心していただけるようトレーサビリティにも取り組んでいます。トウモロコシは現状輸入に頼っていますが、畜産農家にNon-GMOの使用を指定しています。飼料は各農家が飼料メーカーと相談して調達しており、Non-GMOの証明書を提出してもらうことで確認を取っています。

─取引農家戸数は?
都丸:肉牛農家として短角牛で15軒、あか牛3軒、ホルスタイン去勢1軒です。牛乳はメーカー委託ですが、飼料などの条件は弊社基準です。豚は北海道、宮城、群馬、神奈川、徳島、福岡の10軒、ブロイラーは2社、シャモ1軒、卵は14軒と契約しています。短角牛と卵の一部は国産飼料、それ以外の全畜種でNon-GMトウモロコシを与えています。

─Non-GM飼料はGM飼料よりもコストがかかりますが、その対策は?
都丸:かかったコストは畜産物の買取価格に反映しています。いまのところ卵は販売価格に転嫁できていませんが、その他は販売価格も買取価格に合わせて変動させています。しかし、いかにお客様に求められているとはいっても、販売価格が上がると売り上げは下がりますし、必要以上のコストアップは悩ましいところです。

─家畜の成長段階すべてでNon-GMOを使用されているのでしょうか?
都丸:牛や豚では肥育期、鶏の場合は成鶏では必ずNon-GMOを使っていただいています。ほかのステージでもできる限りNon-GMOを推奨しており、農家によってはそれを実践してくださっていますが、昨今の飼料原料の値上がりを受けて、農家から「Non-GM飼料の調達が難しくなってきた」との相談がたびたび寄せられています。

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