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海外レポート

ヒール宮井のアグリテクニカ訪問記(前編)

本誌コラムでおなじみの宮井能雅氏ら一行は昨年11月、ドイツで開かれる世界最大の農業機械展であるアグリテクニカに訪問した。そこで見たことや感じたことを寄稿してくれた。 写真・文/宮井能雅
ハノーバーで開かれるこの農機展には6回くらい訪れたことになる。もう、車はどこに駐車して、どこから入り、どこにどんなランチがあるのかはしっかり熟知している。パンフレット小僧にはなりたくないので手ぶらでゴーだ。
初日は小物中心に探索して、残り2日で大物を目指すことになる。とはいえ、小物と侮ってはいけない。機械の単なるパーツとしての役割ではなく、最先端技術の塊でもあるからだ。その小物の製品は先進国のみならず、アジアや東欧諸国のアイデアもふんだんに展示されている。一方、ジョン・ディア、ケース、ニューホランドなどの大手ブランドは間違いなく混んでいるので全部の製品を見ずに、新型を中心に見入ることになる。毎回訪れるたびに大型になっていくのはわかるが、現実の現場であるドイツ辺りの農場では北海道とさして変わらないサイズの機種が主流だ。ただ、フランスの一部や東欧ではドイツの平均の2~3倍規模の生産者が普通に存在する。生産者の平均年齢も日本より明らかに若い。つまり、ハイテク機械を使いこなせることになる。たとえば、画面でエンジン回転と速度を設定しておけば、土壌の硬さが違ってもハイテク・エンジンは音だけ変わってエンジン回転や速度は変わらない優れ物だということは理論ではわかっていても、50過ぎの日本人でタッチパネルを使いこなせるオヤジはどれくらいいるだろうか。

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