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【紀平真理子のオランダ通信】
オランダのポテトチップ事情
- 紀平真理子
- 第31回 2016年02月04日
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オランダにおけるポテトチップの歴史は1958年に英国のSmiths社が導入したことから始まる。60年代に入ると小売チェーンによって人気が加速し、スナックマーケットで60%のシェアを占めた。現在も主食がジャガイモということもあり、ポテトスナックの需要は高く(日本のせんべいのような感覚)、スーパーマーケットには数多く陳列されている。
有名ブランドはペプシコ社のLay's、前述のSmiths(現在はオーナーがペプシコ社)、米国Kettle、英国Tyrrells、ベルギーCrockyなど外資系のもの。特徴的なフレーバーはパプリカやチーズオニオン、ボロネーゼ、ソルト&ペッパー味で、味つけが濃くしっかりとした食べごたえのあるものが多い。期間限定でマンゴーレッドチリ味が販売されたこともあった。元来、新しい味つけに対して積極的ではないオランダ人だが、ポテトチップに関してはとくに若い世代を中心に新しいフレーバーを求めている。
結果で少し意外だったのが、のり塩が圧倒的に人気だったことだ。アジア料理を普段から食べている人の「もともとのり風味が好き」という意見は納得できるが、Noriという名前は聞いたことがあっても食べたことがない人からの「オランダにはないユニークな味」という評価は日本特有の味に魅力を感じている人が多いことがうかがえる。次点はカラムーチョ、コンソメパンチと続く。カラムーチョは好みが真っ二つに分かれた。コンソメパンチは味のバランスを評価する人が多く、また低評価の人がほとんどおらず全体的に好評だった。コンソメパンチもオランダには存在しないフレーバーだ。
有名ブランドはペプシコ社のLay's、前述のSmiths(現在はオーナーがペプシコ社)、米国Kettle、英国Tyrrells、ベルギーCrockyなど外資系のもの。特徴的なフレーバーはパプリカやチーズオニオン、ボロネーゼ、ソルト&ペッパー味で、味つけが濃くしっかりとした食べごたえのあるものが多い。期間限定でマンゴーレッドチリ味が販売されたこともあった。元来、新しい味つけに対して積極的ではないオランダ人だが、ポテトチップに関してはとくに若い世代を中心に新しいフレーバーを求めている。
結果で少し意外だったのが、のり塩が圧倒的に人気だったことだ。アジア料理を普段から食べている人の「もともとのり風味が好き」という意見は納得できるが、Noriという名前は聞いたことがあっても食べたことがない人からの「オランダにはないユニークな味」という評価は日本特有の味に魅力を感じている人が多いことがうかがえる。次点はカラムーチョ、コンソメパンチと続く。カラムーチョは好みが真っ二つに分かれた。コンソメパンチは味のバランスを評価する人が多く、また低評価の人がほとんどおらず全体的に好評だった。コンソメパンチもオランダには存在しないフレーバーだ。
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紀平真理子 キヒラマリコ
1985年、愛知県生まれ。2011年、オランダへ移住し、食や農業に関するリサーチ、本誌や馬鈴薯専門誌『ポテカル』への寄稿を開始。2016年、オランダVan Hall Larenstein University of Applied Sciences農村開発コミュニケーション修士卒業。同年10月に帰国し、農業関連記事執筆やイベントコーディネート、海外資材導入コーディネート、研修・トレーニング、その他農業関連事業サポートを行なうmaru communicateを立ち上げる。今年9月、世界の離乳食をテーマにした『FOOD&BABY 世界の赤ちゃんとたべもの』を発行。食の6次産業化プロデューサーレベル3認定、日本政策金融公庫農業経営アドバイザー試験合格。
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