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3PのPeople(人)は生産者だけでなく流通業者や消費者など、人々の生活向上を目指すこと、Planet(地球)は環境破壊を最小限にし、自然と共存することを示している。さらに、Profit(利益)には取引価格だけでなく、生産者がトレーニングや 情報を得ることでコストや労力の削減につなげる意図がある。中間商社などもトレーサビリティが可能で安全な製品を求める市場ニーズに応えられることがProfitといえる。
この認証とSDGsをリンクさせて製品にどう価値をつけていくかというところが重要である。イベントではプレゼンターがCo-creation(価値共創)やマルチアクターアプローチなどについて幾度も発言し、「今後は国家、民間、NPOや専門分野を問わず皆で価値をつくっていこう」と語られた。
ここには経済活動の意味も多く含まれており、 個人的には植民地時代の支配構造から抜け切れていないと感じる部分もあったが、一方でアイデアと慈善事業で終わらず貪欲に経済活動をしていく姿勢はすばらしいと思う。
認証ラベルや政策などは少しのアイデアと工夫で新しくユニークな取り組みが生まれる可能性が大いにある。
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紀平真理子 キヒラマリコ
1985年、愛知県生まれ。2011年、オランダへ移住し、食や農業に関するリサーチ、本誌や馬鈴薯専門誌『ポテカル』への寄稿を開始。2016年、オランダVan Hall Larenstein University of Applied Sciences農村開発コミュニケーション修士卒業。同年10月に帰国し、農業関連記事執筆やイベントコーディネート、海外資材導入コーディネート、研修・トレーニング、その他農業関連事業サポートを行なうmaru communicateを立ち上げる。今年9月、世界の離乳食をテーマにした『FOOD&BABY 世界の赤ちゃんとたべもの』を発行。食の6次産業化プロデューサーレベル3認定、日本政策金融公庫農業経営アドバイザー試験合格。
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