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【地域活性化という「遊び」】
京都府福知山市「みわ・ダッシュ村」から
- 副村長 みわダッシュ村 山本晋也
- 第1回 2016年04月04日
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「わはははははは」
節分の日
山と小川と畑以外なーんもない
山合いにある小さな集落の集会所から大きな笑い声がこだまする。
■
集会所と言っても軽量鉄骨造りのいわゆるプレハブ。
プレハブと言ってもきちっとした完成品ではなく
窓、畳、カーテンからストーブに至るまで集落の人たちが
それぞれに余ったものをちょこちょこ出し合いながら完成した
なんとも味のある寄せ集め建築。
天井際の壁には
「カーテン 寄付 河内××」「こたつ 寄付 和泉××」
などと筆で記された木の札が
何枚もかかっていて
その木の色がそれぞれの時代を表している。
たくさんある札にある名字は全て河内さんか和泉さんのどちらか一つ。
なので今ここにいる山本という名字の僕達は全くのよそ者です。
■
「耕作放棄農地再生」と「限界集落の活性化」を掲げる
みわ・ダッシュ村 清水三雄村長との出会いがあり
僕たち5人家族がこの地に移り住んだのは7年前。
当時集落には
13人の方が住んでおられ
僕らを合わせると18人と一気に40%も増加。
その後3人家族の新たな移住者を受け入れましたが
環境の厳しさなどから僅か1年でギブアップ。
しかし
5年前には我が家で唯一の地元民となる長女が誕生し19人と微増。
小さいながらもしっかり受け継がれていた夏祭りなどの行事も
元気な子供の声でうるさいほど賑やかになり大いに沸きました。
■
都会に暮らしていたとき住宅事情によっては
子供の声がうるさいと問題になることもあり、元気な男の子3人を持つ親としては苦労や気遣いが絶えなかったのですが
ここらのじいちゃんばあちゃんに言わせると
「わしら耳がとおいけえ、うるさいぐらいがよう聞こえてちょうどええ」
となって問題になるどころか逆に喜ばれてしまいました。
■
そんな山とか川の他になんにもないところに引っ越して
子供が退屈するんじゃない?
勉強とか大丈夫?
という心配も友達や身内からたくさんいただき心配もしましたが
こちらもいざやってみると全く問題無し。
問題どころかむしろメリットの方が大きかったです。
節分の日
山と小川と畑以外なーんもない
山合いにある小さな集落の集会所から大きな笑い声がこだまする。
■
集会所と言っても軽量鉄骨造りのいわゆるプレハブ。
プレハブと言ってもきちっとした完成品ではなく
窓、畳、カーテンからストーブに至るまで集落の人たちが
それぞれに余ったものをちょこちょこ出し合いながら完成した
なんとも味のある寄せ集め建築。
天井際の壁には
「カーテン 寄付 河内××」「こたつ 寄付 和泉××」
などと筆で記された木の札が
何枚もかかっていて
その木の色がそれぞれの時代を表している。
たくさんある札にある名字は全て河内さんか和泉さんのどちらか一つ。
なので今ここにいる山本という名字の僕達は全くのよそ者です。
■
「耕作放棄農地再生」と「限界集落の活性化」を掲げる
みわ・ダッシュ村 清水三雄村長との出会いがあり
僕たち5人家族がこの地に移り住んだのは7年前。
当時集落には
13人の方が住んでおられ
僕らを合わせると18人と一気に40%も増加。
その後3人家族の新たな移住者を受け入れましたが
環境の厳しさなどから僅か1年でギブアップ。
しかし
5年前には我が家で唯一の地元民となる長女が誕生し19人と微増。
小さいながらもしっかり受け継がれていた夏祭りなどの行事も
元気な子供の声でうるさいほど賑やかになり大いに沸きました。
■
都会に暮らしていたとき住宅事情によっては
子供の声がうるさいと問題になることもあり、元気な男の子3人を持つ親としては苦労や気遣いが絶えなかったのですが
ここらのじいちゃんばあちゃんに言わせると
「わしら耳がとおいけえ、うるさいぐらいがよう聞こえてちょうどええ」
となって問題になるどころか逆に喜ばれてしまいました。
■
そんな山とか川の他になんにもないところに引っ越して
子供が退屈するんじゃない?
勉強とか大丈夫?
という心配も友達や身内からたくさんいただき心配もしましたが
こちらもいざやってみると全く問題無し。
問題どころかむしろメリットの方が大きかったです。
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山本晋也 ヤマモトシンヤ
副村長
みわダッシュ村
1968年、京都生まれ。美術大学を卒業して渡米後、京都で現代美術作家として活動。そのかたわらオーガニックレストランを経営するも食材を種から作ってみたくなり、京都市内で畑を始める。結婚して3人の子供を授かったころ、農業生産法人みわ・ダッシュ村の清水三雄と出会い、福知山市の限界集落に移住。廃屋を修繕しながら家族で自給自足を目指す。土と向き合ううち田畑と山や川、個人とコミュニティーの関係やその重要性に気がつき、田舎も都会もすべて含めた「大きな意味での自給」を強く意識するようになる。この考え方は、美術家時代にドイツの現代美術家ヨゼフボイスのすべての人が参加して創り上げる社会彫刻という概念に影響を受けた。現在みわ・ダッシュ村副村長。
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