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地域活性化という「遊び」

京都府福知山市「みわ・ダッシュ村」から

連載を通して、古い新しいにとらわれない自由な発想から問題解決に向かう姿勢みたいなものを、子育てや限界集落の生活からすくい取ってみたいと思います。
「わはははははは」
節分の日
山と小川と畑以外なーんもない
山合いにある小さな集落の集会所から大きな笑い声がこだまする。

集会所と言っても軽量鉄骨造りのいわゆるプレハブ。
プレハブと言ってもきちっとした完成品ではなく
窓、畳、カーテンからストーブに至るまで集落の人たちが
それぞれに余ったものをちょこちょこ出し合いながら完成した
なんとも味のある寄せ集め建築。
天井際の壁には
「カーテン 寄付 河内××」「こたつ 寄付 和泉××」
などと筆で記された木の札が
何枚もかかっていて
その木の色がそれぞれの時代を表している。
たくさんある札にある名字は全て河内さんか和泉さんのどちらか一つ。
なので今ここにいる山本という名字の僕達は全くのよそ者です。

「耕作放棄農地再生」と「限界集落の活性化」を掲げる
みわ・ダッシュ村 清水三雄村長との出会いがあり
僕たち5人家族がこの地に移り住んだのは7年前。
当時集落には
13人の方が住んでおられ
僕らを合わせると18人と一気に40%も増加。
その後3人家族の新たな移住者を受け入れましたが
環境の厳しさなどから僅か1年でギブアップ。
しかし
5年前には我が家で唯一の地元民となる長女が誕生し19人と微増。
小さいながらもしっかり受け継がれていた夏祭りなどの行事も
元気な子供の声でうるさいほど賑やかになり大いに沸きました。

都会に暮らしていたとき住宅事情によっては
子供の声がうるさいと問題になることもあり、元気な男の子3人を持つ親としては苦労や気遣いが絶えなかったのですが
ここらのじいちゃんばあちゃんに言わせると
「わしら耳がとおいけえ、うるさいぐらいがよう聞こえてちょうどええ」
となって問題になるどころか逆に喜ばれてしまいました。

そんな山とか川の他になんにもないところに引っ越して
子供が退屈するんじゃない?
勉強とか大丈夫?
という心配も友達や身内からたくさんいただき心配もしましたが
こちらもいざやってみると全く問題無し。
問題どころかむしろメリットの方が大きかったです。

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