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多様な農業のそれぞれのかたち

「7次化」という農業の形/顧客が欲しい形で生産・販売するカスタマイズサービス


「最も効率の良い方法を相談しながら選択していくのも菜々屋の仕事です」

【人材を活かす】

松原氏も大沼氏も菜々屋を通じて抱く夢はまだまだ果てしない。「菜々屋はもっと規模拡大していく」と話す。そのために最も大切なことは、二人とも「人材」だと考えている。
松原氏は、規模を拡大していくなら、企業努力としていかに安く作るかということに常に取り組むべきだと考えている。現在、収穫や包装などにかかる人件費を売上の25%に固定し、そのなかに収まるように従業員の作業ノルマも計画している。そのノルマは従業員の目標にしてもらい、効率よく作業できた場合はボーナスとして賃金を上乗せしてモチベーションを高めている。
「一人では限界があります。自分のほかに管理できる人間を育てていきたいですね。フランチャイズとして任せられるようになればいいと思います」
また、ゆくゆくは、農業の周辺ビジネスにもかかわっていきたいと考えている。飲食店、販売店、コンサルティング業、障害者の就労支援など夢は多い。そのための人材を確保していきたいのだという。
「可能性はどこまでもある」

松原 克浩
(まつばら・かつひろ)
株式会社菜々屋 代表取締役
株式会社リバー・ファーム 代表
1976年、徳島市生まれ。幼いころから農業を営む母親の姿を見て育つ。高校卒業後、設計事務所に就職。22歳で建築士2級を取得し、設計事務所を開業して独立。病院などの施設の建築設計からリフォームなどに携わる。エクステリアの仕事を機に農業に興味を持ち、29歳で建築から農業に転身。2010年、(株)リバー・ファーム設立、12年、(株)菜々屋設立。

株式会社リバー・ファーム 概要
設  立:2010年2月
売  上:約1億2000万円(2015年)
従 業 員:正社員4人、パート約10人
事  業:葉物野菜の生産・販売
作付面積:ミニチンゲンサイ約10ha、コマツナ約10ha、ホウレンソウ約5ha

大沼 玲哉
(おおぬま・れいや)
株式会社菜々屋 取締役
1983年、京都府生まれ。IT企業に6年勤めた後、義父の家業を継ぐために農業の世界に飛び込む。2012年に菜々屋の取締役に就任。各生産者の栽培計画の策定やバイヤーとの折衝、受発注・物流調整など生産者が生産に集中するためのサポート業務をしている。

株式会社菜々屋 概要
設  立:2012年12月
売り上げ:約1億円(2015年)
従 業 員:正社員5人、パート4人

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