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紀平真理子のオランダ通信

Friesland Campinaイノベーションセンター

1月にヴァーヘニンゲン大学の敷地内に立地するFriesland Campinaイノベーションセンターを訪問した。同センターは部署の垣根を超えて、自由な雰囲気でイノベーションを生み出すため2013年に設立、大学の敷地内にあることから共同研究も行ないやすいという利点がある。また近年力を入れているアジア市場向けにシンガポールにもイノベーションセンターがある。
もともと約140年前に協同組合として設立し、Friesland Foods and Campinaの2つの協同組合の合併により09年からFriesland Campinaとなった。オランダでは19世紀末の農業危機により協同組合の部門ごとに合併が進み、結果連合協同組合はなくなった。オランダ協同組合法では内部ガバナンスや組合員、非組合員からの資金調達が柔軟で、また人的結合体と企業体を法律上分離することが含まれている(引用:『EUの農協2014』)。
同社は現在、世界100カ国で乳製品を製造・販売しており、日本でもFricoブランドでチーズを販売している。売り上げは113億ユーロで乳業会社としては世界で6番目、酪農協同組合としては組合員1万9006名(多国籍組合:オランダ、ベルギー、ドイツ)で世界トップ、協同組合(Zuivelcooperatie FrieslandCampina U.A. )と乳業会社(FrieslandCampina N.V.)を持つ。協同組合が同社の100%オーナーであり、生産者は協同組合に生乳を販売し、組合員は代価を受け取る。

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