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トウモロコシのはなし

デンプンの需要

約25%はコーンスターチに

輸入トウモロコシのうち約65%が畜産用飼料に使用されていることはすでに第1回で紹介した。残りの約35%は主にデンプンとして加工されている。なかでもコーンスターチとしての利用が最も多く、総輸入トウモロコシの約25%がコーンスターチ製造に充てられている。
デンプンは、サツマイモやジャガイモ由来のものもあるが、国内での供給状況を見ると83%がコーンスターチとなっている(図1)。コーンスターチの年間輸入量は約400~500tと総量の0.01%とごくわずかで、ほとんどが輸入したトウモロコシを原料に国内で製造されている。国内のトウモロコシ産業として、コーンスターチ業界は極めて大きな産業であるといえる。
デンプンの需要は、食品や医薬品、繊維、製紙材などの工業製品まで製品形状も用途も多岐にわたる(図2)。
全体の67%を占める糖化製品は、読んで字のごとくコーンスターチを糖質として利用できるよう処理し、精製・濃縮することで、水あめやブドウ糖、果糖として液状、結晶の製品にしたものである。原料としてトウモロコシが表に出てくることはないが、清涼飲料水や調味料、酒類、パン類、缶詰、アイスクリームなどの冷菓といった幅広い食品に利用されている。
化工デンプンは、化学処理などによりデンプン本来の性質(水と合わせて加熱すると糊化する)を抑制したり、糊として利用した場合の冷蔵・冷凍下での老化耐性を高めるなど、新たに性質を付与したりしたもののことをいう。デンプンそのものと組み合わせて段ボールや製紙などの原料として利用されることが多い。
近年需要を伸ばしてきたのはビール類だ。ここ数年は横ばい傾向だが、「第3のビール」などの原料としてもコーンスターチが利用されるようになり(写真1)、デンプンの用途として一定の地位を築いている。
もちろん、そのほかの食品原料としても利用されている。水産の練り物をつくる際やカレーなどの固形ルー、中華料理のトロミ付け、製菓・冷凍食品用の揚げ物の衣などとして流通に乗っている。

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