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トウモロコシのはなし

デンプンの需要


コーンスターチの需要は、前述のように夏に需要が増える飲料や食品に多く用いられていることから、気象条件に流通量が影響されるといわれているが、大幅な需要の変動は近年起こっていない。

主な2種類の製粉方法

トウモロコシ由来の製品をつくる際、基本的にトウモロコシはまず製粉される。トウモロコシの製粉方法には、胚乳や胚芽など植物の構成組織で分離する乾式製粉(ドライミリング)と、デンプンやタンパク質など化学的な構成成分で分離する湿式製粉(ウェットミリング)の2種類があり、最終製品によって適する製粉方法が異なる(表1)。
ウェットミリングは、水分が少なく種子が硬いトウモロコシをコーンスターチ製造に活用するために開発された。大規模化に適した製造方法であり、トウモロコシ製品の約9割がこの方法でつくられている。トウモロコシの胚乳をドライミリングで製粉した製品は、粒度によって大きいほうからコーングリッツ、コーンミールに分類される。これらは表1のとおり、菓子類などに利用されている。
さまざまな食品の原料の製造方法として利用されているドライミリングとウェットミリングだが、原料は主にデントコーンである。ワキシーコーンなども使われることがあるが、品種を変えると製品の特性が大きく変わることから、用途で使い分けられている。

GMトウモロコシ由来の
原料とその表示義務

先述のとおり、原料を輸入トウモロコシに頼っているということは、そのほとんどがGMトウモロコシ由来であることは言わずもがなである。ただ、第4回でも紹介したとおり、主な原材料(原材料の上位3位で、なおかつ全量の5%以上を占める)でない場合は表示義務がない。実際、食品表示を見ると書かれていないことも多い(写真2)。
一方で「遺伝子組換えでない」ことを謳う商品も増えてきた。割高でも消費者のニーズに応え、Non-GMトウモロコシを使ったコーンスターチなどの製造に取り組んできた企業もいる。国産トウモロコシのニーズのひとつとして、注目していきたい動きだ。

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