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【今年の市場相場を読む】
今年の売れ筋期待が高い野菜類 ズッキーニ/ミニトマト/ブロッコリー/パプリカ
- 第236回 2016年05月09日
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ズッキーニ
10年で3倍弱もの伸長。すでに地方にも浸透し普及を待つ
【概況】
東京市場への入荷は、この10年で2.7倍に急増。単価は460~470円とほぼ変わらない。バイヤーたちの強い引きがうかがえる。主産地は秋から冬場の宮崎、夏場を担当するのが長野。関東では群馬の伸びが目立つが、日向カボチャの産地だった宮崎がこの10年、30%以上のシェアを持っているのはさすがだ。輸入も冬場に少しあり、中心産地は日本より20年は早く普及した韓国である。
【背景】
「期待値ランキング」4位だが、1位の高糖度トマト、2位スナップエンドウ、3位ベニハルカとも個別の統計がないので、ズッキーニを最初に持ってきた。ズッキーニは、いつの間にか消費が増えて固定需要となった。その不思議な現象はゴーヤーとよく比較される。キュウリやナスに似た外見だが、実際はカボチャの仲間という意外性だけでなく、すでにイタリアンなどでは必需野菜で、使ってみると和洋中何にでも合う。
【今後の対応】
外国や外食で経験して、癖のない応用範囲が広い食材だと知り、家庭で再現され普及した、という感がある。イタリアではピッツァに、韓国では汁物によく使われる。日本では天ぷらにするのが簡単でおいしい。地場生産されていた地域も多く、消費地の小売店より、地方の直売所などで販売するほうが早かった感じがする。全国ほとんどの地域で生産され、中央にも出荷するようになってきた。やはり今年の売れ筋野菜だ。
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