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紀平真理子のオランダ通信

Holland Gaas社の防虫ネット

昨今のヨーロッパでは規制と顧客要求により「減農薬」「無農薬」で栽培することは避けて通れないため、多くの園芸施設では天敵昆虫が活用されている。その際に使用される天敵昆虫や交配用のマルハナバチを外に逃がさないため、またコナジラミ、スリップスなどの害虫対策のために換気部に張るネットが活用されている。
日本では外来種のマルハナバチの使用申請時にネット展張が必要だが、オランダではその規制はなく、ネットの使用は10%程度にとどまる。しかし現在は、施設を建設する際、GLK(Green Level Kosten)により、換気部ネットやスクリーン、二重ガラスなど環境に良い設備を導入するとポイントが付与され、ポイントに応じて補助金を受けられるようになったため、普及が期待されている。

換気効率と遮光範囲最小化

今回訪問したWestlandにある施設園芸ネットメーカーHolland Gaas社は オランダ国内のみならず、ヨーロッパ域内、米国、カナダ、トルコ、メキシコ、韓国そして日本など31カ国に製品を輸出している。換気部ネットの課題はできる限り換気を妨げないことと遮光範囲を最小限にすることだ。

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