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同社の蛇腹型の統合ハーモニカシステムは折りたたんだ際の遮光範囲が少なく、ネットの表面積を増やすことで換気効率が上がるようデザインされているそうだ。あらかじめ温室の屋根部材を同社システムが取り付けられる構造にしておくと非常に簡単に施工できる。
ちなみに、同社マネージングディレクターMarcel Schulte氏は「フェンロー型温室の場合、日本市場では統合ハーモニカシステムを2から4の窓枠ごとに設置。ハイテクプラスチックハウスの場合は長く連なっている同システムの設置が合っているのではないか」と話す。
ネットの目合いは生産者の戦略次第
ネットの目合いは標準で12種類ある。同氏は「目合いについては生産者の戦略次第だ」と語る。一例だが、コナジラミ対策としてネットを用いる場合、目合いの種類0.4×0.45mmを選択することもできるが、羽部を除いた胴部のサイズを考慮し、より換気効率の良い0.4×0.7mmの目合いを選択する生産者もいるという。
また、南フランスでは4月はコナジラミ対策で天窓部にネット展張するが、同社のネットは接続部がラバーでできており、ネットの取り外しが簡単にできるため、作物が強くなった夏にはラバー部を取り外し換気部を開放している生産者も多い。これは害虫より換気不足のほうが収量減を引き起こすからだそうだ。 「生産者は各々の戦略とロジックに基づいて最終的には自己責任で物事を決定している」
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紀平真理子 キヒラマリコ
1985年、愛知県生まれ。2011年、オランダへ移住し、食や農業に関するリサーチ、本誌や馬鈴薯専門誌『ポテカル』への寄稿を開始。2016年、オランダVan Hall Larenstein University of Applied Sciences農村開発コミュニケーション修士卒業。同年10月に帰国し、農業関連記事執筆やイベントコーディネート、海外資材導入コーディネート、研修・トレーニング、その他農業関連事業サポートを行なうmaru communicateを立ち上げる。今年9月、世界の離乳食をテーマにした『FOOD&BABY 世界の赤ちゃんとたべもの』を発行。食の6次産業化プロデューサーレベル3認定、日本政策金融公庫農業経営アドバイザー試験合格。
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