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実践講座:したたかな農業を目指す会計学 続・入るを計り出を制す!

第十八章 生産原価と生産技術の改善(4)部門ごとの生産性改善


改善が進み、無駄がなくなれば、自ずとコストは下がってくる。投資をしないで、生産性を上げコストを低減することは、不可能なことである。同時に目的なく標準値やモデルを眺めても、何も意味がない。すでにある程度のコスト低減に取り組んだ方であればなおさら、労働生産性を重視した経営の舵取りが要求されると思う。
今回示した3つの表を活用した生産性の改善検討は、そのときに必要な手法である。断っておくが、秋まき小麦とトマトの事例を示したのは、どちらが儲かるかを比べるためではない。生産性の特徴が異なる作物を取り上げることで、手法を理解していただき、頭の体操となると思ったからだ。地域や技術体系、販売方法などによって、経営データは異なる。何度もいうようだが、経営データを自己で見る目を養わなければ、改善目標すら立てられないということが肝要なのだ。
次号では、部門から経営全体に話題を広げ、生産原価、生産技術の改善を総括したいと思う。

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