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「適地適作で経営のかたちも変わってくるだろうな」
全国各地から入ってくる情報を精査して、補助金ベースでは経営を維持できないと感じるようになったという。コメの農協集荷をやめ、採算の合わない大豆や麦の転作をやめた。忙しくなるだけで労賃の捻出にも苦労するからだ。大規模経営では汎用性を求めるが、この規模では畑作用の機械や装備を持っていれば、畑作と水田をやり続けなければいけなくなる。
佐賀県の平均的な稲作経営は、1.5m幅のロータリーと4条刈りコンバインの装備で麦とコメを作付けすると、12haが限界という。では、15haの水稲単作で食べていけるのか。
「10a当たりの売り上げが10万円弱と厳しいが、稲作にも麦にかかる余計なコストもない。トラクターの稼働時間が相当少ないし、燃料消費量もだいぶ違う。秋は起こさず、コメを収穫したその日のうちに、緑肥を播種して、サブソイラーは時間のあるときに引けばいいからね」
今後、30haまでの規模拡大を見据えて、コンバインを増やし、乾燥調製設備も整えている。さらに、集落の便利屋さんも担当している。規模拡大を図れないエリアならではの営み方があるようだ。 (加藤祐子)
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