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紀平真理子のオランダ通信

Kom in de Kasにナス生産者を訪問

オランダ全土で園芸施設開放

4月にKom in de Kasという「園芸施設オープンデー」が開催され、オランダ国内で約200の園芸施設が開放された。2日間で約20万5,000人が参加。このイベントは1977年にRijswijkやWestlandなどロッテルダム近郊の園芸で有名な地域の地方イベントとして始まったが、2002年には訪問者が20万人に達し、現在はオランダ全土の野菜、花き、苗木生産者が毎年4月の第1土日に施設を一般開放している。
筆者が訪問した南ホランド州Wateringenだけでも14の園芸施設が開放されており、一般の参加者や子どもたちでにぎわっていた。 このイベントはLTO Glaskracht Nederland(オランダ農業園芸組織連合会)によるもので、DPA(オランダ野菜・果物業協会)、フローラホーランド、 Bayer CropScience、金融機関Rabobank 、 保険会社Interpolisなどがスポンサーになっている。

オランダ人らしい商売っ気

今回はそのイベント中に訪問した施設のひとつである Wateringenのナス生産者Kwekerij van Luijkを紹介する。この農場は1999年にナスの栽培を開始し、現在は年間1平方m当たりの収穫量は175果。2014年より子息が後を継ぎ、基本的にはフルタイム3人とパートタイム2人、夏の繁忙期は季節労働者7人を合わせた計12人で2.58haの圃場を管理、選別、パッケージングまで行なっている。多くはドイツへの輸出とオランダ大手スーパーマーケットJumboへ卸しているそうだ。12月から6週間、苗木を定植する。2月下旬から摘果を開始し、10月下旬まで行なう。年間に1茎で約35果を摘果する。

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