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紀平真理子のオランダ通信

オランダ農場 ボランティア事情


ボランティアは週に1回から毎朝来る人までさまざま。Weldmoed氏は「いろんな理由で働けない人が気分を変え、人と交流するためにボランティアに来ているケースも多い」と話す。訪問日にボランティアに来ていた男性に話を聞くと「25年間勤務していた会社をクビになり、精神的に参ってしまった。インターネットでここのボランティアを見つけ、農業の楽しさと難しさを感じ、いまは農業高等専門学校へ通い、他の農場で働きながらここで勉強しているよ。将来はヤギ農場を始めようと思っている」。同農場はボランティア求人のプラットフォームや農業大学のネットワークを活用してボランティアを募集している。

国民の4割以上がボランティアに参加

08年、オランダでは530万人(人口の42%)がボランティアを行なったことからもわかるように、ボランティア活動が一般に浸透している。キリスト教の精神があることに加え、国からの促進サポートも大きな役割を果たしている。たとえば、Tijdelijke Stimuleringsregeling Vrijwilligerswerk2001-2005というプログラムでは健康・福祉・スポーツ省から50%の補助金を受け、市町村がボランティアのスキルアップ、新規ボランティアの獲得、管理業務のサポートを行ない、市民参加を促進した。
筆者もオランダに住み始めたばかりのころ、農場でボランティアとして収穫や圃場整備を手伝う代わりに、基礎的な栽培知識や土壌に関する講習に参加していた。報酬はないものの、計画されたスケジュールで知識とスキルを付与されており、満足度が高かったことを覚えている。「知識やスキルを得て(与えて)実践で活用」という感覚を雇用者も労働者も持ち続けることがボランティアを活用するうえでは大切だ。

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