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【今月の数字】
8.4%(青森県産リンゴの出荷量に占める輸出量の割合)
- (株)結アソシエイト 代表取締役 松田恭子
- 第145回 2016年08月12日
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輸出やインバウンドに成長産業としての一端を期待していた農業にとって、気がかりな状況だ。ただし、こういう状況は自らの経営資源の強みやこれからの戦略を見つめる良い機会だ。輸出やインバウンドの先駆者は、機会に恵まれただけで成功しているのでなく、自分たちの強みを機会と組み合わせて戦略を立てている。
たとえば、山梨県南アルプス市で観光農園を経営する中込農園には、年間1,000人以上の外国人が訪れる。山梨県内で850以上あるといわれる観光農園の中からこの農園が外国人に選ばれる理由は、共同代表が英語教師で英語によるホームページをいち早く作成したこともあるが、この農園に行けば桃やブドウだけでなく、リンゴ、甘柿、サクランボ、梨、プルーンなど50品種以上の果物が7カ月にわたって収穫できることにもある。もともとは国内観光客の客単価とリピート率を上げるために多品種戦略をとったことが始まりで、年間5回以上訪れる県外客もいる。多品種栽培は、かつて県試験場に在籍していたもう一人の共同代表が「山梨では落葉果樹はなんでも作ることができる」と取り組みを進め、実現した。
たとえば、山梨県南アルプス市で観光農園を経営する中込農園には、年間1,000人以上の外国人が訪れる。山梨県内で850以上あるといわれる観光農園の中からこの農園が外国人に選ばれる理由は、共同代表が英語教師で英語によるホームページをいち早く作成したこともあるが、この農園に行けば桃やブドウだけでなく、リンゴ、甘柿、サクランボ、梨、プルーンなど50品種以上の果物が7カ月にわたって収穫できることにもある。もともとは国内観光客の客単価とリピート率を上げるために多品種戦略をとったことが始まりで、年間5回以上訪れる県外客もいる。多品種栽培は、かつて県試験場に在籍していたもう一人の共同代表が「山梨では落葉果樹はなんでも作ることができる」と取り組みを進め、実現した。
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松田恭子 マツダキョウコ
(株)結アソシエイト
代表取締役
日本能率協会総合研究所で公共系地域計画コンサルタントとして10年間勤務後、東京農業大学国際食糧情報学科助手を経て農業コンサルタントとして独立。実需者と生産者の連携の仕組みづくりや産地ブランド戦略を支援している。日本政策金融公庫農業経営上級アドバイザー試験合格者。(株)結アソシエイト代表取締役。
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