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参った。いつもはデルタを使うが、今回は魅力的な価格で取れなかったので、仕方なくアメリカンにした。 当然、到着はアメリカンのターミナルだと思っていた。普通、米国系航空会社の場合、LAXでは専用ターミナルで入国審査をしているが工事中だかなんだかで、着いたのはLAXのど真ん中にある元市長の名前を頂戴したトム・ブラッドレイ・ターミナルだ。旅慣れた人たちが利用するターミナルではない。初めて米国に来る渡航者が集まるので猛烈に混んでいる。「キオスク」とどこかで聞いた自動のパスポートコントロールで手続きしても、入国審査で時間を食らう羽目になる。結局ターミナルから出るのに90分かかってしまい、時差ぼけの目をこすりながらレンタカー会社のバスに乗り込んだ。
ビーフは高嶺の花だった
FTA以前のメキシコ
30年の付き合いになるレストラン経営者の若杉さん夫婦と休みの日にランチに出かけることになった。家族経営のメキシカン・フードの店に行きたいという、わがままを聞いていただき、近所の20人も座ればいっぱいになるアミーゴのソウルフードに舌鼓を打つことになった。
場所はちょいセレブに人気のスーパーのトレーダージョー向かい。 コケージャン(白人)客はまったくいない。驚くほど目鼻立ちは私にそっくりな人たちがたくさんいる。当然イングリッシュは耳に入らない。あ~他民族を受け入れるカリフォルニアだ~(ハートマーク)と感じる瞬間だ。
日本で言うところのかーちゃん、とーちゃんでやってる一般食堂の雰囲気だ。ただスープは口をとがらせ、ずーずーずーと音を立てて食べる文化のない雰囲気が日本との大きな違いだろう。
メヒコで書かれたメニューに見入っても、よくあるチェーン店のタコ(ス)、ファヒータはない。たとえメヒコを読めたところでどんなものが出てくるのか見当がつかない。
近くのテーブルには道路作業をいままでやっていた感じで、薄汚れたシャツの袖をひざまでたくし上げたブルーカラーのアミーゴが、おいしそうなスープっぽいものを食べていたが、 若杉さんから「あれはメヌードでモツのスープだ」と教えてもらい、ためらうことにした。
私のすぐ隣の若い二人組はトマト系のいい匂いのするスープを食べている。「あれはトルティーヤ・スープだ、日本人受けする味だ」ということでそれにした。サイドメニューでビーフ・ブリトーを頼んだが、その大きさは長沼のセブン・イレブンのものの3倍くらいはあった。
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宮井能雅 ミヤイヨシマサ
西南農場
代表取締役
1958年3月、北海道長沼町生まれ。現在、同地で水田110haに麦50ha、大豆60haを作付けする。大学を1カ月で中退後、農業を継ぐ。子供時代から米国の農業に憧れ、後年、オーストラリアや米国での農業体験を通して、その思いをさらに強めていく。機械施設のほとんどは、米国のジョンディア代理店から直接購入。また、遺伝子組み換え大豆の栽培を自ら明かしたことで、反対派の批判の対象になっている。年商約1億円。
北海道長沼発ヒール宮井の憎まれ口通信
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