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【今年の市場相場を読む】
コアな需要が見込まれた野菜類 ハーブ類/トウガラシ/アシタバ/モロヘイヤ
- 第239回 2016年08月12日
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ハーブ類
ベビーリーフを加え約5割増。バジル中心で伏兵はパクチー
【概況】
東京市場へのハーブ類の入荷は、月ごとの変動がごく少ない。業務用に特化している証拠だ。ところが、過去10年間を比較してみると、数量で25%減り、単価は5割程度高くなっている。数量減は「ハーブ類」のなかから「ベビーリーフ」が数年前に独立した統計になったため。2005年当時のように、ベビーリーフを加えてみると、ハーブ類は48%も増え1000tの大台に近づいた。普及拡大しているといえる。
【背景】
ハーブ類については、市場流通より市場外流通のほうが多い、といわれる。それはエスビー食品の独自の生産流通戦略があるからだ。同社は全国約40カ所の個人農家や農業生産法人と生ハーブの生産委託契約を締結。中心となる産地はJAおきなわで、契約栽培を始めて27年。生産するハーブは11種類。主力のバジルが7割を占め、パクチーが1割強。周年供給の体制だが10~6月が中心である。05年度は5年連続の増加で126t程度である。
【今後の対応】
ハーブ類のなかでは、最も順調なのがバジル。これから急成長していくだろうハーブは、パクチーだ。東京青果では、5年前に比べ7割増えて約130t。臭いを嫌う日本人も多いのだが、タイやベトナムの料理にはよく合う。食べたときには大きなショックを受けるはずなのに、ファンが急増している。個性的な食材は一転、俗にいう「クセになる」というやつだ。いまやパクチーだけの炒め物を注文するパクチニストと呼ばれる人もいるそうだ。
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