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今年の市場相場を読む

コアな需要が見込まれた野菜類 ハーブ類/トウガラシ/アシタバ/モロヘイヤ


トウガラシ
京野菜の甘い万願寺がトップ。甘・辛タイプ別に提案を

【概況】
東京市場の入荷状況を10年前と対比すると、数量は14%増で単価は39%も高い。もともとトウガラシは、辛みがウリの加工業務用の食材で、家庭用需要はほとんどなかった。しかしこの10年で数量・単価とも上昇。05年当時は3割を占める京都が1位、後は千葉(23%)、茨城(14%)と関東が中心だったが、15年では、京都のシェアが4割に上がり、千葉(14%)など関東産地の代わりに高知(16%)が登場している。
【背景】
もともとあった辛い業務用トウガラシの生産地は関東である。どう考えてもそれほど増えそうにない需要が発生したのは、京都の万願寺トウガラシなど甘くて大きいタイプがマーケットを拡大したからだ。安定的に伸びている需要を見て、高知など園芸産地が生産に参入してきた。果菜類の生産ローテーションに加わり、供給も周年安定している。万願寺の焼いたものにポン酢などをかけて食べる料理が外食で登場するようになって一般に普及した。
【今後の対応】
トウガラシの普及は、これから短くて辛さの強いタイプより、万願寺型の大きくて甘いタイプに青や赤、さらに甘いもの、辛いものなど特徴を明示して販売すると、消費者はついてくる。もっとも、韓国ではこの方法が一般的で、好みに応じて使い分けている。外食でも、煮びたし、揚げびたしなどなら単品で商品になるが、家庭で再現できるような、トウガラシ料理のバラエティをもっと研究するべきだろう。成分のカプサイシンは夏向きだ。

アシタバ
10年で一気に半減。本場・八丈島による消費拡大戦略が必要

【概況】
東京市場に入荷するアシタバの過去10年を対比すると、入荷量が約5割減、一方で5割近く高くなっている。9割以上のシェアを持つ東京(八丈島など島嶼部)が半減し、高くなっているのだ。一時、茨城が追従していた時期もあったが、15年には長野や中国などからの輸入が姿を消し、茨城も半減近い。八丈島名物で、生鮮出荷が多かったが、海が荒れるなどすると相場の乱高下が激しい。地元では加工品が増えた。
【背景】
アシタバは塩害にも強いとして、3年前から東北の津波を被った農地に適する作物として、復興支援のための生産・加工のブロジェクトもできた。岩手や宮城で熱心に生産するケースもあったが、結局は生鮮品としての商品化が難しく、復興庁からの予算がムダになったようだ。伊藤忠がプロジェクトに参加し、東京シティ青果も協力するとして期待されていたが、内情は「船頭多くして…」の類で、加工や機能性研究なども中途半端となった。

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