ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

紀平真理子のオランダ通信

GreenTechで見た精密農業とイノベーション


【すでに始まった第3の緑の革命】
イノベーションに関してはPriva社の自動葉かきロボットがアワードで2位を獲得し、日本人の視察者たちの関心も集めていた。また、いわゆる植物工場の展示も多かった。そのなかで興味を引いたのはVisser Horti Systems社とVitroPlus社の合弁で開発されたマイクロサイズの穴が空いたバッグVivi Verteシステムである。安全性を一番に考慮した植物組織培養のアイデアを用いている。担当者は「密閉されたバッグをLEDライトの下に置く。蒸発や養分もコントロールするので水や肥料の追加は必要なく、葉物の場合だと約2週間で袋のまま出荷をし、消費者がそのまま購入できます。栽培時のロスは2%。また、育苗やジャガイモなどの増殖にも活用できます」と話す。
一方で、来場者に話を聞くと「展示会は最新技術があって興味深いが、価格は高いし実用化できるのか…」(エチオピアのブローカー)、「環境制御がいまのトレンド。いつもはフィルムや塗料の話をしている。話の規模が大きすぎて……」「Illumitex社のLEDシステムは従来の照明システムと比較して資本回収期間が短く、2年以下になりうるという明確なコストメリットの提示は生産者にとっては良いと思うが、イノベーションは感じなかった」(ともに日本のメーカー)。
第3の緑の革命はもう始まっている。過去の反省を活かし、この革命を活用するか飲み込まれるかで各国の農業の在り方は大きく変わると思う。

関連記事

powered by weblio