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【新・農業経営者ルポ】
顧客に必要とされ環境も守る道探す
- 草野農場 草野武
- 第8回 2005年01月01日
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「コメは先行き明るくないと思って落ち込んでいた時期があった。でも、今こうしてコメを続けていられるというのは、僕が必要とされることがまだあるんやろなと思うんです」 草野農場がある滋賀県浅井町は、琵琶湖の北東に位置する。湖北と呼ばれるこの一帯は、水が豊富な上、温暖。しかも病害虫が比較的少なく、稲作に向く地域として有名だ。半面、12月~3月まで積雪があるため、年ごとの収入がコメの一作にかかっているという厳しさもはらむ。
草野の稲作は、コメヌカ、モミガラ、給食の残さから作ったコンポスト、鶏糞といった有機資材のみを肥料に使う。除草は初期除草に除草剤を使い、後は機械除草のみという、有機・無農薬を志向したものだ。
2004年の作付けは、コシヒカリ5ha、黒米のアサムラサキ1・8ha、緑米のアクネモチ40a、低タンパク品種として開発されたLGCソフト1・8haという内訳。
コシヒカリは関西圏を中心とした消費者への直売と物納の借地料用。有色素米は地元に本社のある健康食品チェーンに直販。LGCソフトは大阪の米穀店に販売した。
有機・無農薬を志向した農法と有色素米で特徴ある稲作を展開
草野の稲作は、コメヌカ、モミガラ、給食の残さから作ったコンポスト、鶏糞といった有機資材のみを肥料に使う。除草は初期除草に除草剤を使い、後は機械除草のみという、有機・無農薬を志向したものだ。
2004年の作付けは、コシヒカリ5ha、黒米のアサムラサキ1・8ha、緑米のアクネモチ40a、低タンパク品種として開発されたLGCソフト1・8haという内訳。
コシヒカリは関西圏を中心とした消費者への直売と物納の借地料用。有色素米は地元に本社のある健康食品チェーンに直販。LGCソフトは大阪の米穀店に販売した。
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草野武 クサノタケシ
草野農場
1948年10月生まれ。工業高校機械科卒業後、農機店等に勤務。その後肉牛肥育に挑戦。撤退後は爆砕の仕事に従事。現在は水田主体の専業農家で、水田約9haを経営。他に大豆作にも取り組み、地域の主婦に自家製みその材料として供給。学校給食に地元産のコメ使用を働きかけた経験もあるなど地域活動にも取り組む。
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