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トウモロコシのはなし

2016年産トウモロコシの生産状況


米国の作付状況

では、現在日本が輸入トウモロコシの大半を調達している米国の今年の作付状況はどうなっているのだろうか。
米国農務省(USDA)が6月30日付で公表した作付展望レポートによると、2016年産トウモロコシの作付面積は9414万8000エーカー(約3766万ha)で、昨年の8799万9000エーカー(約3520万ha)から7%増加した(表1)。トウモロコシを作付けしているほとんどの州で昨年より作付面積を増やしており、今年は総じて収穫量が増える見込みだ。
その収穫量だが、8月末現在天候が良好なこともあり、生育は昨年より順調な地域が多い。平均単収は昨年比4・1ブッシェル増の175・1ブッシェル/エーカー(約11t/ha)と史上最高の収量になるだろうと予測している。なかでもコーンベルト地帯にあるイリノイ州では200ブッシェル/エーカー(約12・7t/ha)を超える単収になる見込みだ。仮に昨年と同じ収穫面積(8660万エーカー)だとしても総収量は152億ブッシェルに及ぶと見られている。
余談だが、米国ではトウモロコシの単収が年々増加しており、1エーカー当たり2000年は136・9ブッシェル(約8・7t/ha)だったが、10年には152・8ブッシェル(約9・7t/ha)、15年には168・4ブッシェル(約10・6t/ha)と順調に伸びている。今年は順調な天候に後押しされ、さらに大幅な伸び率を示しそうだ。
また、USDAは16年産について、病害の発生状況にも大きな問題がなく、トウモロコシ自体の品質も75%が良好であると発表している。
ちなみに、需要としては飼料用と輸出用が若干増えると見込まれている。この輸出増は、ブラジルの干ばつによる減産、アルゼンチンの刈り遅れの影響を受けて上方修正された。ただし、大勢としては昨年からの大きな変動は考えられていない。

米国産の在庫繰り越しが
過去10年で最大化する影響

米国産トウモロコシについては過去最大の収量が予測される一方で、国内在庫の保管場所の不足を不安視する声が出てきている。図2に示したように、15年からのトウモロコシの繰り越し在庫がここ10年で最多の18億ブッシェルに及ぶためだ。
また、同じく米国の主要作物である大豆の繰り越し在庫も昨年比38%増となっており、加えて16年産も生育良好で豊作であるとの予想が出ている。トウモロコシ、大豆ともに需要が大きく増えなければ、16年産の期末在庫はさらに膨らむのではという懸念が出てくるのも当然のことだ。

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