ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

特集

求む!契約栽培 いまメーカーが欲しがっている加工用作物



■ 大手スーパーの試み
スーパーマーケットPlus(注2)は16年より食品廃棄物軽減のために店頭販売で賞味期限が近づいた生鮮食品を調理済み食品にし販売する試みを開始した。
調理済み、半調理済み食品を使用している人は「準備する時間の軽減から家でゆっくりする時間が増える」「少量で購入できるので腐らせてしまうことがない」などポジティブな意見も多いが、ネガティブな意見として「怠けているようで罪の意識を感じる」というものや「パッケージが多いのでゴミが多くなってしまう」というものがある。

注1)Wok:もともと中華鍋を指していたが中華鍋で作られる炒め物や焼きそば、チャーハンなどの総称になっている。
注2)Plus:オランダ国内に約260店舗持つマーケットチェーンのひとつで2015年の売り上げが前年比+8.8%と急成長中。減農薬やオーガニック、フェアトレード商品も多い。

加工用野菜の生産・供給安定化-最近の動向
加工専用産地化や規格外の有効利用システムも

青果物の生産~流通の世界において、いま大きなテーマは「加工」である。生鮮需要が加工品需要へと転換している消費動向。そんななか、野菜であれ果実であれ加工原材料を輸入品から国産品へ、どうシフトさせるのか、させることができるのか、が大きな課題だ。ここでは、農産物加工にまつわる、生産から消費まで、具体事例を交えながら見ていくことにする。

これまで「加工」分野の需要者は、原材料の安定的な調達が必要なために、バブル崩壊以降、有史以来続いた不景気時代には、安価で安定調達できる、中国などからの輸入品に依拠する傾向が強く、時間のかかる国産での産地育成やシステムづくりをしてこなかった。その傾向もここ数年来は、国の支援システムも整い、都道府県やJAによる振興、また需要者自身による加工向けのリレー産地づくりなども始まっている。
わが国の青果物の生産~流通では、より高く「有利販売」するために、出荷用の正品以外は「格外」として扱い「商品意識」がなかった。しかしながら、こうした流れのなかで、地域内では直売所での販売や6次産業化がらみの加工意欲の高まりを受けて、「加工用原材料の安定供給」というテーマが浮上し、動きも活発化している。
農産物加工の世界で、もっとも重要なのは「定時・定品質・定価格」である。40年前にも農産加工がブームになったときがあった。しかし、補助を受けて設置した加工施設を年間稼働させるためには、原料が地元にあるときは良いとして、圧倒的に長い端境期には他の産地のみならず、近隣の市場から仕入れたり、輸入原料を使わざるを得ないことも珍しくなかった。

関連記事

powered by weblio