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特集

求む!契約栽培 いまメーカーが欲しがっている加工用作物


収量の変動も考慮すると、いかに効率的に生産するか、やはり経営全体のなかでトマトの栽培を組み込む計画が必要だ。ポイントとなるのは、収穫作業と輪作体系である。
収穫適期は地域によるが、梅雨明け後の7月初旬から秋雨前の9月中旬までの期間である。1軒当たりの契約面積が30a前後という生産者が多いのは、家族2~3人の手作業で適期にすべて収穫することを考えると、30aというラインが限界だからである。また夏場に20kgのカゴに入れてトラックに積む作業は重労働だ。
収穫作業の肉体的な負担を減らし、少人数で短期間に作業するには収穫機を導入するのがひとつの方法だ。一斉収穫する際に未熟のものがあり、平均15%ぐらいのロスが出るが、収穫機を導入することによって地這いで露地栽培することの効果が最も発揮される。確保できるマンパワーや作付面積、収量、収益と、投資とのバランスを考えて検討してみる価値があるだろう。
(平井ゆか)

ニンニク
中国産からのシフトと健康志向で慢性的に不足

ニンニクは2008年を境に国産の需要が増え、平均価格は当時の約2倍の状態が続いている。一大産地としてニンニクブランドをけん引する青森県産をはじめ、香川県産のニンニクなど、加工食品業界と外食産業業界では「国産ニンニク」の取り合いの状況だ。福岡県でニンニクの卸業を営む(株)シーピーシーは、目下、ニンニクの生産者を求めている。

ニンニクはスーパーマーケットの店頭に並ぶような生食用のほか、加工食品業界ではラーメンや餃子、調味料、黒・黒酢にんにく、また外食産業ではラーメン店や餃子店・焼肉店・イタリアン料理など幅広く使用されている。
シーピーシーは国産ニンニクを年間約60t取り扱い、大手の食品加工メーカーや飲食店などの業務用から個人まで多岐にわたる顧客に販売している。代表取締役社長を務める岩本孝文氏(61)は、目下、ニンニクの仕入れに苦慮して次のように訴えている。
「国産ニンニクが慢性的に足りない状況が続いています。ニーズが国産に集中して、もはや取り合いの状態です」

【中国産への不安と価格高騰で国産にシフト】

国産不足の理由のひとつは、ニンニクの実需者が中国産から国産に切り替えているためである。
輸入ニンニクは、スペイン産や米国産も増えてきたものの、やはり中国産が約96%(財務省貿易統計:2015年計)を占める。その中国産が06年約2万6160tから15年約1万9650tへと、10年間で約80%に減少した。

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