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病害虫防除では、適品種の「ロッソナポリタン」は葉かび病に罹病性であるが、ソバージュは疎植で風通しが良いことから病害発生が少なく、防除労力はタバコガ類の初発防除に留意する程度で軽減される。なお、青枯病の汚染圃場では接ぎ木栽培が必要となる。
これまで営利栽培が困難であったミニトマトの露地生産を、品種と栽培技術の改良により実現したソバージュは、今後さらに発展できる可能性がある。被災地においても、ソバージュを導入する生産者が出てきており、東日本大震災の復興支援として、本プロジェクトで開発したソバージュの栽培技術のさらなる貢献が期待される。
現在、ソバージュを「露地キュウリを超える収益品目」とすることを目標として、さらなる省力化と生産性の向上を図っていく予定である。
2010年に開発されたソバージュは、全国各地で栽培研究が進むなか、岩手県大槌町の事例のように、すでに生産現場への普及活動も始まっている。国内には、すでにソバージュで収益を上げている生産者も多い。
次回は、「トマトの新栽培法「ソバージュ栽培(R)」の普及と新たな取り組み」(仮)と題し、若手実力農家や新規就農希望者など全国各地に広がるソバージュのネットワークを、パイオニアエコサイエンスの各地域営業担当者とともに紹介する。
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