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土門「辛」聞

農林部会長・小泉進次郎 振り上げた拳の行方


野菜を全農の青果センターに出荷すると手数料が8.5%取られ、それに全農県本部から1%取られ、計9.5%も取られる。これは手数料の二重取りだ。
神出はこう切り返した。
「手数料は、職員や家族を養う財源。簡単に切ることは賛成できない」
神出の発言が終わるや否や、進次郎が、突然、両者の議論に割って入り、神出に向けて「その認識は誤っている」と言い放った。
進次郎は、神出の発言に敵意むき出しだった。日刊スポーツの記事だ。
「手数料があるから職員が食べていけるというなら、農家は農協職員を食わせるために、農業をやっているのかということになる。今の農業で、根本的な発想を変えないといけないという、象徴的な言葉として受け止めた」
進次郎の捨てゼリフだ。思いどおりに事が運ばないイライラから、ついこうした発言をしたのだろう。
この期に及んでの全農のツッパリも、ある意味で称賛ものだ。ここまで甘ったれ根性むき出しなら、通常のやり方では、その根性をたたき直すことはほぼ絶望的。どう見ても競争という精神注入棒で根底から鍛え直すしかないようだ。これが相手をつけあがらせるのだ。

「進次郎を相手とせず」

進次郎が情けないのは、あれだけ段平(だんびら)を抜いておきながら、舌の根も乾かないうちに言い訳したことだ。10月2日、都内で開かれた「朝日地球会議2016」での発言。捨てゼリフを吐いて3日後のことだ。
「農協とバトルをしているわけではない。どうすれば、いっしょの方向を見ながら山を登ろうと言ってもらえるかだが、9月5日の協議で(JA側と)そこの合意は、得られている。JAも、登山口までは来てくれている」
農協を敵にしてしまったことの反省と受け取れる。
「9月5日の協議」とは、進次郎と農協全国組織5団体(全中、農林中金、全共連、厚生連、全農)のトップとの協議のことだ。全農改革がテーマなのに、なぜか全農だけは会長の中野が欠席。代わりにここでも神出を代理出席させた。
さらに注目すべきは、「合意は、得られている」と述べた部分だ。「JA側」は、一般的に5団体を指す表現だが、この場合、全農は対象外と解釈すべきだ。ただ「合意」の具体的内容は記事から読み取れない。
中野の欠席は、「進次郎を相手にせず」という全農が発したメッセージのように受け取れる。両者の間には、埋まらない大きな溝ができてしまったことが確認できる。進次郎の対応能力に全農もあきれ果てたという見方もできる。

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