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海外レポート

イタリア農業機械展(EIMA)の視察日記(前編)

2016年11月9日~13日にイタリアボローニャで開催されたイタリア農業機械展(EIMA)に出かけてきた。これまで西洋の農業、とくにイタリアのコメ作りを含む農業技術がお手本になると豪語してきたが、実際には度胸がなく、農業の海外研修・視察のみならず、海外旅行も1回だけの超小心者という典型的な日本人であった。今回の旅行記は、そんな私が初めて海外の国際農機展を歩いた記録の一端であり、皆さまの暇つぶしとなれば幸いである。

農機展の本命は豊富な部品群

農耕地が国土の半分弱を占めるイタリアはEU屈指の農業国で、その農業生産額はEU第3位を誇る。降雨が多い北部ではかんがいが整備され、水稲や軟質小麦、酪農、畜産が盛んで、北海道に似ていると聞いていたので親近感がわいていた。
ミラノ空港から高速道路を利用して南下すること約3時間、高速道路を降りると急に道が混雑してくる。先ほどまでの農村風景が一変し、明らかに都会に入ってきたことがわかった。ボローニャ市には周辺を含むと約40万人が住んでおり、鉄道や高速道路の交差点でもあることから、イタリアでも発達した都市である。ここに到着するまで日本を離れてから約25時間を要した。
イタリア農業機械展は16年の開催で42回目を迎えたそうだ。ヴェローナの開催会場は36棟(約14万平方m)に分かれており、その広さにまず圧倒された。今回は3泊6日の強行軍である。いまさらトラクターなどの大物を見ても仕方がないと腹を決めていたので、初日は部品群、2日目に作業機、トラクターや収穫機などの大物は適宜見て回ることとした。

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