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土と施肥の基礎知識

土壌診断は穴掘りから


最近では多くの土壌診断室で微量要素の分析もできるようになった。とてもよいことだが、ホウ素以外の微量要素は分析方法が統一されていないことが今後の課題である。水田土壌には従来から用いられてきた0・1モル/リットル塩酸抽出法でよいと思われるが、園芸土壌のなかでもとくにpHが高い土は塩酸が中和されてしまうため過小評価されることがあるので注意を要する。水稲はホウ素の要求性が低いので、水田土壌にはホウ素の分析は不要である。

4.土壌診断スコップと
分析キット

栽培期間中の分析には写真3のような土壌診断スコップを勧めたい。作土に差し込んで一回転すれば、正しく土を採ることができる。これを使い出すと簡単に土壌試料が採取できるので、正直なところ穴掘りが億劫になってしまう。しかし、あくまで「穴掘りが土壌診断の基本」であることだけは忘れないでほしい。
簡易分析機器はさまざまあるが、最も簡単・迅速なものに農大式簡易土壌診断キット「みどりくん」(写真4)がある。「みどりくんN」では硝酸態窒素のついでにpHも測定できる。試験紙の色を標準カラーチャートと見比べる方式だが、慣れると試験紙のピンク色を見ただけで作土中に残留する硝酸態窒素量を知ることができ、窒素追肥の判断に役立つ。

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