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実際に、私たちの知り合いでイチゴの観光農園を始めた埼玉県越谷市にあるAファームでは、2015年から本格的にHPに連動したFacebookページをつくり、運営しはじめました。それからコンスタントに3日に1回のペースで更新したところ、これまではなかなか来てくれなかった若い世代のお客さんや、リピーターで何回も来てくれるお客さんが増えて、SNS上で「美味しかったです!」「今日は空いていますか?」など、やりとりが生まれるまでになりました。
その結果、収益は上がり、今期は更なる集客を目指し、オフシーズンも継続してFacebookで投稿をしてきました。頻繁に返信をしてくれるファンもおり、Aファームでは、お客さんからの提案でビニールハウスを活用したBBQ大会を開催したり、「農園を借りたい」という要望から貸し農園を始めたりと、新たな価値が生まれています。
【動画が持つ強み】
SNSが注目されるひとつの理由に、「動画」というキーワードがあります。これまでのように、文章や画像で情報を発信するのではなく、Youtubeなどを使って、簡単に動画を投稿できるようになりました。写真や文章に比べて、動画を活用すると、10倍も情報量が違う、といわれています。動画を「見る」と、1分間で2,000字分の情報を処理できるので、30分で6万字と考えると、見出しなどを抜けば、新書の単行本(1ページ約600字)約1冊分の情報を処理できるということになります。他産業では、動画による広告が一般的になってきており、スマートフォンの所有率が7割を超えたことも大きく影響し、動画マーケティングの普及が加速しました。
農業は特に季節性や地域性が強いため、情景や人柄の伝わりやすい動画という媒体は相性が良いです。一般的に認識されている農業と実際の農業のギャップや、自社の特殊性、強みを表現しやすいことも動画の特徴なので、特に、商品PRや求人の分野では注目を集めています。
【動画制作4つのポイント】
動画というと、「そんなに簡単につくれるのか?」とハードルを感じるかと思いますが、簡単な制作ソフトは出ていますし、Youtubeでも簡単な編集は可能です。また、クオリティの高いPVのような動画を1本持っておくと良いのですが、それについては、外部に委託して制作するのが望ましいです。また、動画を制作する際には、以下の4点のマーケティングの視点が重要になります。
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矢萩大輔 ヤハギダイスケ
(有)人事・労務
代表取締役
大手ゼネコン勤務後、1995年に社会保険労務士として都内最年少で開業。起業支援ポータルサイト「ドリームゲート」アドバイザーとして新規就農にも相談に乗っている。農業を通したリーダーシップ研修の場として自社農園「アルパカファーム」を運営。八戸農業ビジネスナイトセミナーや、FM東京「あぐりずむ」の出演プロデュースなども。著書『脱家族経営!若者に魅力ある農業経営のレシピを教えます。』ほか。
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