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【今年の市場相場を読む】
10月の野菜高騰で輸入を誘引 レタス類、ブロッコリー、ニンジン、ネギ
- 第244回 2017年01月05日
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レタス類
前年比48%高。夏秋産終盤に秋冬産の遅れ重なる
【概況】
東京市場の16年10月の野菜全体の単価は316円。高騰気味だった9月に比べると17%高だが、前年比では33%も高い。レタス類(結球・非結球)では前年の48%も高騰した。9月と比べると入荷は32%も減り、単価では74%も急騰。こうした品薄・高騰に対応して、前年の4・6倍、約2400tのレタス類が輸入されたが、業務加工用中心であるため、東京市場へは期待値(200t)の1割、わずか20t程度の入荷である。
【背景】
興味深いことに11月に関しては、レタス類の単価は284円と3割も安くなった。入荷は若干増えていたこともあるし、10月の単価では小売店では高すぎて売れないこともある。ただし、前年同月比では2割少なく、単価は2倍近い。通常の年であれば10月は入荷数量が潤沢で安く買いやすい時だ。いつもの年より1カ月遅れで11月に落ち着きが出てきた。そのために輸入品の市場入荷も各品目減少傾向。代わって11月定番のカボチャが急増している。
【今後の対応】
たしかに毎年10、11月は、東北・北海道の夏秋野菜と、関東の秋冬野菜が重なって出る切り替え時期であり、意外に数量も単価も不安定な時期である。16年は8月に夏秋産地が台風や豪雨などで少なく、9月には日照不足などで生育が遅れた。そのため10月には夏秋産地のものが終盤で少なく、関東産など秋冬産地で生育遅れが重なり、野菜は高騰した。これからレタス類は、主産地の茨城に加え、静岡や香川、福岡などの冬春物で安定してくるだろう。
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