ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

地域活性化という「遊び」

年越しから新年へ 穏やかな時がめぐる山里の暮らし

「おーいそっち水でたかーっ?」
「出た出たー」
朝もやの中に
子供達の元気な声が響きわたり
限界集落の小さな神社で年末の掃除と飾り付けが始まりました。
手水場は
山から水を引いているのですが
最近は動物が水路を崩したり
秋から冬にかけては落ち葉などで
すぐに詰まってしまいます。
移住より8年目を迎える子供達は
どこが詰まりやすいかを心得ていて水路を通すのは慣れたもので
大人が言わなくても
それぞれ持ち場へ直行
あっという間に通してしまいます。

しめ縄やお供えのお餅はもちろん
じいちゃんばあちゃんの手作り。
お飾りに使う
竹や松、南天、ウラジロは
ちょっと探せばそこらにあります。
参道に落ちている杉や檜の葉は
熊手で集めて
休憩のとき暖がとれるように集めてたき火をします。
風の音、鳥の声、熊手や竹箒の音
パチパチと音を立てて燃える針葉樹
澄み切った朝の空気と煙の匂い
それぞれが絶妙の割合で混ざり合って僕の心を震わせてくれるので
毎年思わず「ほーーー」っと
ため息をついてしまいます。
名付けて「ザ・限界集落ブレンド」。
これはクリスマスツリーや
クリスマスソング
カウントダウンライブや
ゆく年くる年、紅白歌合戦より
ぐーっと胸の奥に迫り来るほどに
年末を感じさせてくれます。

関連記事

powered by weblio