ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

北海道長沼発ヒール・ミヤイの憎まれ口通信

アメリカ式の学び方

冬のアメリカに行ってきた。といっても去年の話になってしまった。LA近郊でリフレッシュして、ついでに新ネタを仕入れ、その後パームスプリングスから東に5時間飛行機を乗り継いでケンタッキー州ルイビルのファームショウで日本農業の将来を見ることになる。
ケンタッキー州は1861年の南北戦争のときは中立州だった。とはいえ、今でも他の州からは普通に南部の扱いをされるのは、当地に奴隷制度が存在していたからだ。人口の30%はアフリカン系なのにファームショウ会場を一日見て回ってざっくり5万人に会うが、アフリカン系には会うことはない。
日本の教育を受けていれば、普通の出来でも「リンカーンは奴隷解放をした」ということを覚えている。では解放された奴隷はその後どうなったのか? アメリカの教育を受けた者でも円周率は3だと答えてしまうが、解放された奴隷のその後は簡単に答えることが出来る。その答えは先ほどの私が述べた会場の数と関連するのだ。

アメリカ式
豆の未知ゾーン

すべての計算にはファクター(係数)が大切であるとアメリカ式算数を学んだ後、次の目的地ノースダコタ州ファーゴに向かった。30年来の知り合いのボブの家に泊まり、奥さんのロイスが作るアメリカ家庭料理チリビーンズでの出迎えが定番になっている。
日本人の多くはこのチリビーンズで使われるキドニービーン(金時豆の原種)とミートソースの煮込み料理が苦手な人が多い。私は初めて食べた21歳のころから「あ~勝ち組の料理だ」と舌鼓を打ち快感に浸った。
同じ豆料理でもアメリカ人は「あんこ」が苦手のようだ。同じ砂糖の量でもケーキよりも太らないことを日本人は知っているが、現地であんこの普及はまったく進んでいない。アメリカで寿司を普及させるよりも現地で収穫された「アズキビーン」のお菓子や料理を普及させることが地産地消の言葉が出来たアメリカの利益になると思うのだが、現実はアメリカ人も日本人もお互いの「未知のゾーン」には興味を持たない。不思議なことだ。

関連記事

powered by weblio