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今月の数字

66.8歳(基幹的農業従事者の平均年齢)

仕事で、久しぶりに伊豆に行った。熱海駅で乗り換えると温泉地に向かう観光客と一緒になる。平日の公共交通機関ということもあるのだろうが、ほとんどが後期高齢者で、歩くのがやっとという人も少なくない。改めて、日本が高齢社会に突入していることを痛感する。
他方、生産者のなかには闊達(かったつ)な高齢者も多い。例えば「東京しゃも生産組合」の組合長は80歳を超えてなお、生産に力を注いでいる。東京しゃもは、江戸の名物料理「軍鶏(しゃも)鍋」としても有名な伝統の軍鶏の味を再現するため、東京都が十数年の歳月をかけて闘鶏用の軍鶏から闘争性を除き飼育に適した鶏種として開発したものだ。開発当初から東京都と生産者、料理店が手を携えてきた。組合長は軍鶏らしさを失わないよう料理店の評価を聞きながら、飼料の配合にも工夫を重ねてきた。
鹿児島県出水市では、アサクサ品種の海苔を復元し干出製法で栽培している。干出製法とは、海の中に立てた柱の間に海苔の胞子を植え付けた網を張り、潮の満ち干きにより1日3~4時間海上に海苔を出すことで、アオサなどの雑草の海藻を取り除く伝統的な手法である。海中にずっと漬けて浮流する製法に比べると海苔の成長は遅くなるものの、アオサを取り除く行程で酸を使わないため、「野性味のある香りと甘さ」と評価される品質のよい海苔を作ってきた。この海苔を支える生産者や販売者も高齢化が進んでいる。

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