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成田重行流地域開発の戦略学

足はローカルに考え方はグローバルに


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Aという商品を軸に一次、二次、三次と職種も広げていく。人材とかノウハウが蓄積し、対外的にも存在感が出てくる。物産から観光、サービスなどの業種が地域に根付いていく。一つのものが成功したら、そこにこだわりながら、面を広げていく。これが5年10年経つと、地域の財産になる。

京都に見習う
1200年の地域づくり

ポイントは、地べたを歩くとか、ばあちゃん、母ちゃんの話を聞くとか。池の真ん中に石を投げて、波紋をつくって、カオスをつくる。平均値で考えない。世間の常識にとらわれない。主と客が入れ替わる、反対の立場を考えていく。ウィンウィンで相手も喜ぶ構造をつくらないと、自分だけがもうかったら、次のときにもうやってくれないわけですね。それじゃだめなんです。
コミュニケーション。A対Bの対峙ではなく、Cという新しい価値をつくるコミュニケーションをする。非日常を見つめて、催事とか旬を新鮮な目でとらえて広めていく。同時並行に物事を進める、一つにこだわらず、発想を豊かにしていく。
京都の1200年という歴史に注目し、なぜそれだけ続いているのかを考える。たとえば100個で終わって、増産しない。欲求不満度は上がるけど、意味がある。1000個とかどんどん拡大したら、誰でも買えちゃうから、価値の意味が薄くなる。そうではなくて、京都に行かないと買えないだとか食べられないという観点が大事になる。
グローバルの経営をやっている人たちは、それを「企業の事業機会の損失」って言うんですよ。でもそうじゃないんですよ。それは瞬間しか見ていない発想なんですよね。1200年を見たら、増産しないから勝つわけです。
繰り返しになるけど、立ち位置はローカルだけど、生産性とか効率性とか考え方が非常に貧弱になるので、足はローカルに置くけれども、考え方と行動はグローバルの一部を採用しないといけない。マーケットインにする必要があるから、世の中も知らないといけない。
手間のかかることを大事に、それを知恵で価値にしていく。手間のかかることというのは往々にして生産性、効率性が悪い。かといって全部排除したら、大手がやっていることと一緒になる。
手間はかかるけれども、価値という新しい何か、そして満足度をどうつくるかという、そこの戦いなんですよ。手間を排除しないで、これに価値をつけたら、100円上乗せしても買ってくれるんじゃないかという発想が必要。
そうなると、そういうことの意味がわかる人づくりこそが地域づくりにおいて最大の課題になってくる。文化づくりは時間がかかるんですよ。時間をかけていると、何をもたもたしているのか、早く売り上げを上げろと言われる。でもそれをやったら、どうしようもないものができて、どうにもならなくなる。我慢して、まずは人づくりをする。一夜には定着しない、時間がかかるよというこの考え方がものすごく大事なんです。焦っちゃいけない。

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