ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

土門「辛」聞

目の当たりにしたオランダ産トマトの弱み

日本経済新聞編集委員の吉田忠則記者は、実に困ったものだ。この方が書いたガセネタでせっかくのオランダ取材が、くたびれ儲けのような結果になってしまったからだ。
ガセネタは、吉田記者が2016年2月付け「日経BP」に書いた「オランダで先端農業に挑む日本人がいた!」の記事。読んですぐに興味を持ったのが、この部分。
「ぼくが得意としている高糖度で食味のよいトマトを向こうでもできるかどうかを試したい。そう思って5年前からテスト栽培を始め、彼と共同出資で3年前に会社化しました。バンデンボシュの50haの農場のうち、5haを借りてます」
吉田記者が取り上げたのは、今井寛之氏。「実家は神奈川県のトマト農家」以外、記事には今井氏のプロフィールについての記述はなかった。別の雑誌(事業構想13年8月号)で、共同出資した「Minori Holland B.V.」と「Green farm Imai」の名前を見つけた。前者は、オランダで共同出資した会社の名前、後者は実家のトマト農園の名前のようだった。
取材旅行に出かける前、フェイスブックで見つけた今井氏の携帯番号に連絡を数回取ってみたが、うまくつながらなかった。一時は取材を諦めようかと思ったが、やはりオランダで5haの規模で高糖度トマトを栽培している事実をどうしても確かめたかったので、お得意のアポなし突撃取材を敢行することを決断。
突撃先は、「バンデンボシュ」と呼ぶ、今井氏に農地を提供した農場だ。そのオランダ語表記を見つけ、グーグルで「トマト」のキーワードをつけて検索したら、すぐ突き止めることができた。「A+G van den Bosch」のことだった。住所もすぐ分かった。5ha規模での栽培なら、今井氏本人は、年がら年中、農場に張りつけになっているはず。アポなしで突撃取材しても、本人に会える確率は高いと踏んだ。

関連記事

powered by weblio